福岡最高セイヤーの話
お久しぶりです。
去年の夏、さゆみさんの引退後なんだか燃え尽き気味になり、結果現場にたいする比重が下がったまま新規ハイのない生活を送っているあわあわです。
そんななか、テニミュの比嘉公演で久しぶりに遠征らしい遠征というか、旅行らしい旅行をして、アッめっちゃたのし! ブログ書こ! と思えたので、久しぶりにブログを書いています。
思えばここ半年くらい旅行や観光をしておらず、むやみに遠くへ行きたがっていたので、念願叶っての遠征でした…。
さて、そんな福岡遠征の同行者を軽く紹介しておきます。
月に一回「おいしい会」というおいしいごはんを食べる会を一緒に開いているいごろうさんと、おなじくおいしい会のメンバーでもある同居人のメィー、そして京都からのスペシャルゲスト、なれなれしいひとまつげもやすちゃんことあいりちゃんです。
もともとおいしい会の福岡編として考えていた福岡遠征に、あいりちゃんがゲスト出演してくれるかたちで開催されました。
1日目
9:00 成田空港集合(いごろうさん、メィー、あわあわ)
うちはけっこう成田から遠いので、9時に集合するため5時半ごろ起きました…。ふだん7時に起きれば会社に余裕で間に合う人間なので、早起きはなかなかつらいです。
すこしはやめに家を出られたので成田でごはんを食べる? などとメィーと話していたですが、日本橋で乗りたい電車まで時間があいてしまったので、神戸屋でサンドイッチを買って食べました。これはこれでおいしかったです。
福岡へはジェットスターで行きました。ほんとLCC安くて助かります。
13:30 福岡1食目 ラーメン
予約したホテルの近い天神に移動して、まずはこちらのお店でお昼にしました。
メィーが見つけてきたお店だったのですが、前回メィーと福岡に行ったときに気になっていた「梅山鉄平食堂*1」と仲間のお店でびっくりした…。
理性がある人間ぶって(なにせ夕飯は19時に予約してあった)自分ではさむタイプの最中を頼みました。でもだされたアイスとあんこと求肥を一度にはさもうとしてお姉さんに笑われた…。ぜんぜん理性ないです。
一緒に頼んだ昆布茶、急須のふたを開けたら干し椎茸がはいっていて、すごく味がしておいしかったです…。旨味でなぐられている…。
17:00 岩田屋ウロウロ
行ったことないデパート行こう〜と岩田屋に行って、化粧品フロアでお姉さんのまわしものの係*2をしたり、デパ地下をウロウロして知らない魚を見たりしました。
ふだん行かない土地の食料品売り場たのしい。
ところで今調べたら、岩田屋って三越の仲間なんですね。天神駅は三越もおおきくてきれいだったし、あのあたりは三越がつよいのかな〜。
19:00 福岡3食目 もつ鍋
腹ごなしもすんだところでもつ鍋です。
わたしのすきな水炊きタイプのもつ鍋やさんです。水炊きタイプのもつ鍋屋さん、名古屋でしかたべたことがなかったのですが、本場福岡でもめぐりあえてとてもうれしい…。キャベツがあまくて無限に食べたい野菜でした。
このお店にも卓上ごまがあり、とてもしあわせになりました。無限ごま最高…。
そして、〆がちゃんぽん麺に大量のごまをワーッとやってあえるやつで、ちょうしあわせでした…。はじめ二玉注文したのですが、「今なら追加できますが大丈夫ですか?」と聞かれたときに食いしん坊ゆえの沈黙が流れてお姉さんを戸惑わせてしまった…。
21:00 福岡4食目 バー
いい具合におなかがいっぱいになり、二軒目はバーです。
中洲の歓楽街にあるバーでした。スナックやちいさいバーがたくさんはいったビルにあったのですこしびびりながらはいりましたが、めっちゃ雰囲気のいいお店だった…。
店員さんもみんなやさしくてよかったです。おいしいおいしい言いながらカクテル飲んでたらバーテンダーのお兄さんがカウンター越しににこにこ声かけてくれたりしました。4人中3人がVAPEもくもくしてたので空気清浄機は怒っていました。
ここではいちごとシャンパーニュのカクテルと、りんごのカクテルを飲みました。どちらもちょーおいしかったです。ちゃんとしたフルーツカクテルだいすき…。
1日目、わたしといごろうさんはここで観光終了です。帰ってお風呂にはいって0時前に寝ました。あいりちゃんとメィーはこのあともおでん食べたり濃いお湯割を飲んだりしていたらしいです。
2日目
9:00 福岡5食目 おうどん
2日目はテニミュでふたたび集合するまでふたてに別れて行動です。わたし・いごろうさんグループは8時に起きてしたくをすませ、朝ごはんは24時間営業のおうどんやさんに行きました。
たまごとじうどん、出汁がおいしくて最高だった…。お店のひとがおにぎりをずっとつくっていて、なんであれ食べなかったんだろうと今になって思います。このあと15時まで次の食事をとらなかったので食べられたはず…。
11:30 マリンワールド
この日のメインそのいち、マリンワールドです!
マリンワールド、内容が充実していたのはもちろん、とてもすいていてまわりやすかった! 写真も撮り放題で、インスタストーリーをたくさんあげました。福岡、全体的にひとがすくなくてとてもよかったです*3。
個人的にいちばんアガったのがアシカとアザラシにえさをやれるコーナーです。300円の冷蔵ロッカーにさかなが5匹くらいはいったボウルがひとつずつはいっていて、こんなに安くえさやり体験が…!?!?!???! となりながらえさやりしました。
みんなえさのボウルを持って近づくと、ごはんほしいよアピールをしてくれてよかった…。GW最終日夕方に奈良公園に行ったら鹿せんべいを持っていても鹿に塩対応されたのにくらべると、神対応が過ぎます。なかでもアシカがおおきい声を出してアピールしてきたのがよすぎました。
15:00 福岡6食目 香港ハイティー
天神にもどり、昼兼軽食みたいな感覚でおなかをすかせておしゃハイティーしにいったら、ハイティーは15時からですと言われるの巻(このとき14時)。1時間おなかすいた〜と言いながら徘徊するはめになりました。
ちまちましたものをちんまりちんまり食べていると優雅な気持ちになってよいです。ココナッツのおもちがとくにすきだったかな…。お茶もいいにおいだった。
わたしたちは下調べが雑だったので1時間後にまたきますと店員さんに席をおさえてもらいましたが、お店はけっこう予約のお客さんも多く、席がなくて帰っているひともいました。事前に予約したほうがいいかもしれません。
16:00 福岡7食目 ぎょうざ
食い倒れグループのあいりちゃんとメィーが食べていたぎょうざが気になって、腹八分目でしたがパルコに移動してぎょうざです。
ひとりワンオーダー制だったので、馬刺しと焼きぎょうざを食べました。馬刺し、おしょうゆがあまくて九州を感じた…。あまいしょうゆ最高。
鉄なべ餃子は当たり前だけどなかなか冷めなくて、最後までやけどしそうになりながら食べていました。
どうでもいいですがこのお店、わたしたちの右隣がジャニオタ、左隣がLDHの民で、さまざまな沼から集った感がありたのしかったです。LDHの民のほうのグループがけんじろうさんと結婚する妄想をずっとしていて、つい聞き耳を立ててしまった…。
16:30 福岡8食目 むっちゃん万十
いごろうさんの食べたがっていたむっちゃん万十がバス停近くだったので、覗いて行く? と立ち寄ったら思っていたよりちいさく、食べて行く流れになりました(行ったお店のぐるなびが見つからなかったので公式貼っておきます)。
大判焼きみたいなかんじかな〜と思っていたらおかず系の具もいろいろあったので、わたしはウインナーのやつを食べました。ウインナーとキャベツとマヨネーズがはいっていておいしかったです。ウインナー、けっこうしっかり太くてよかった。
ひとくちめでマヨネーズがびゃっと出てきてコートが盛大に汚れました…。目のしたのところに穴が空いていて、かじりつく場所によってはマヨネーズがびゃっとなりやすいと思うので、気をつけてください。わたしが食べ終わった直後にもおなじようにびゃっとなっている女の子を見かけました。
かわいいし正しいおやつというかんじがしておいしかったな〜。ハムエッグのも食べてみたかったです。
18:00 テニミュ 福岡初日
あいりちゃん、メィーと合流して、この日のメインふたつめ、テニミュです!
近年稀に見る席のよさだったのもあり、とてもよかったです。あっあとテニミュ成人式的なやつを見られてうれしかったです。正直ノーマークだったのであっそういえばそんなのあったな…! と思いました…。
わたしはTDCの1バルセンターブロックで見るテニミュがいちばんすきなのですが、席が前だとリョーマくんの顔がよく見えるのがいいなと最近気付きました…。にちかちゃんはとにかく顔がすきなのでなおよいです。
比嘉公演は全体曲がおおくぶち上がりポイントが多いのでとてもすきです。立海の新曲ちょーかっこいいです。サエさんもかっこいいです…。いっぱいちゅき…。
遠征観劇、どうしても疲れから注意力散漫になりがちなのがネックなのですが、前日しっかり寝られたことでいい具合に集中できました。マリンワールドがちょっととおくだったことで、移動という名の休憩時間をとれたのも体力温存の秘訣だったかなと…(遠征で体力を温存することがだいじな体力ナイナイ人間になって久しいです)。
席がとにかくよかったのでセイヤーでたくさん接触しましたが、興奮しすぎてハイタッチできたひとが誰だったのか全員思い出せない…。知念寛と大石しか覚えていない…。
お見送りでブンちゃんにハート返してもらってきゃっきゃとしました。将来はブンちゃんの妹になりたいです。
21:00 福岡9食目 鯖!!!
ずっと行きたかった鯖料理屋さんです!
とにかく生っぽい鯖がすきで、この日を心待ちにしていました…。
お通しも上品な味でおいしかったし、鯖のおさしみもごま鯖もとってもおいしかった…。新鮮な鯖、ねっちりしていてとてもよかったです。鯖コロッケもおいしかったし、かにみそ豆腐の揚げ出しもおいしかったし、鯖チャーハンもおいしかったし、ぜんぶおいしかったです。
蛇口のついたかめに焼酎がはいっているやつ(表現力のなさ…)を頼んでお湯割にして飲んだのが、エンタメ性が高くてよかったです。
この日は時間も遅かったので一軒目で解散してホテルに戻りました。…と思いきや、あいりちゃんとメィーはそのあとラーメンを食べに行っていたみたいです。わたしといごろうさんは1日目同様さっさとお風呂にはいって、0時すぎに寝ました。
3日目
7:00 福岡10食目 めんたい重
目覚ましもかけずに6時に目が覚めてしまったので、すこし狙っていためんたい重のお店でひとり朝ごはんをしました。
白いご飯だいすき人間なのに昨日一昨日と白いご飯を食べていなかったので、ごはんがめっちゃしみました…。お米は最高です。
朝もはやく、単価が安いとは言えないお店なので、店内は落ち着いていて居心地がよかったです。このお店が福岡定番になっちゃってるわね、なんてお話ししているご夫婦が近くの席にいてこっそりにこにこしました。ちょっとぜいたくして追加した温泉卵がとてもめんたいご飯にあっていておいしかった…。
11:00 福岡11食目 回転寿司
おすしだいすきです。わざわざ7時からめんたい重を食べたのは回転寿司にむけておなかをあけておくためでした。
あのね…。ここすっごいおいしかった…。
福岡のひとってここにいつでも来れるの…?
鯖がぶあつくて、ねっちりしてた…。のどぐろ溶けた…。カニクリームコロッケみっしりしてた…。
ふだん150円均一の回転寿司をひいきにしていて、月に2回くらいそこで回転寿司を食べているのですが、ちょっとびっくりするくらいおいしくてびっくりしました。いつもの回転寿司屋さんも150円均一とは思えないくらい安定しておいしくて、ライブ感があって、世界でひとつだけお寿司屋さんを残すとしたらそこかなってくらいすきなんですが、びっくりしたね…。
素材で殴られているかんじがしました。ごはんを動機にした引っ越し、ある気がします。福岡テニミュ来るしね…。
今回行ったお店の中で一軒だけ再訪していいよってなったらここにすると思う。
12:00 THE 天神
予定していた天神での行程もほぼ終わり、お土産探しです。
福岡空港ふくめ、行ったお土産買える系のお店のなかではPARCOにはいっていたここがいちばんすきだったな〜。もちろん品揃えはトータルで見ると福岡空港のほうがあると思うんだけど、福岡空港はなんか殺風景に感じました。改築中とかだったのかも…?
ゆずすこ(液体の柚子胡椒らしいです)のおやつを家に買いました。
ちなみにわたしのおすすめ福岡土産はさんまめんたいとかいわしめんたいとかの、お魚の腹に明太子をいれたやつです。つまみにもおかずにも最高なのでぜひどこかの明太子屋さんで買ってほしいです…。ちょっと高いけど…。
12:30 福岡12食目 あまおう加工おやつ
Twitterでみかけて気になっていたいちごのおかしやさんでお茶をしました。
わたしはどらきんぐなる、あまおうがまるごとはいっているどらやき的なおやつを食べました。いちごがじゅんじゅわでとてもよかったです。
メィーの食べてたいちごけずり的なやつがすごくいちごでおいしかったですが、一瞬で腹冷える -harahie- になってしまうので胃腸よわい方はむかないと思います。あいりちゃんの飲んでた苺みるくサイダーも、いちごのコンポートみたいなやつがはいっていてめちゃすきなかんじでした。
お店のいろんなところにあるキャッチがいちいち自信満々というかたのしそうで、iMac Proのページを思い出しました… *4。書いているひとがたのしそうだなと思えるキャッチ、きらいじゃないです。
あとこのお店もそうなんですが、福岡でサイフォンを見かける機会が何度かありました。サイフォンで出汁をとるラーメン屋さん*5もあるらしいし、福岡ではサイフォンがはやっているんでしょうか。
15:00 福岡13食目 ラストラーメン
福岡空港のラーメン屋さんが集まっているラーメン滑走路なる場所にて、最後の福岡食です(ここもぐるなび見つからなかったので空港公式にあったPDFを雑に貼ります)。
このなかから、福岡のラーメンを最後に食べようということで一幸舎に行きました。
ここも卓上ごまがあってよかったです。1日目に食べた元祖赤のれん 節ちゃんラーメンのラーメンよりも、前回福岡に行ったときに食べたShinShin*6のラーメンにニュアンスが近かったです。あーあの一昨日食べたにゅうめんみたいなラーメンはメインストリームじゃないのか…と、わかっていながらちょっと残念になりました。
ラーメンを食べて、わたしたちよりすこし遅い飛行機だったあいりちゃんとお別れしました。スペシャルサンクスあいりちゃん…。
その後メイプル超合金を見かけたりしながら飛行機に乗って、福岡から成田に帰りました…。こんなにも現実がつらいことってあるのかなってくらい帰るのがいやだった…。帰りの飛行機はPeachを使いました。チェックインが携帯でできるぶんジェットスターのほうが融通がきくかんじがしてすきですが、Peachはジェットスターよりも椅子がちょうどいいかんじがしました。
23:00 帰宅 ただいま現実…
成田から新宿まではバスを使いました。運転手さんが漫談の使い手でよかったです。新宿でごはんをたべて、ノロノロ帰宅して、ノロノロ寝ました。
というかんじで現実に戻ってきたわたしがお送りしています。
しっかり観光するタイプの旅行はほんとうに久しぶりで、楽しかった…。
今回の旅行が成功した勝因はみっつあると思っていて、
・全員おいしいものに執着があり、方向性もちかい
・朝型で水族館に行きたいわたし&いごろうさんと、夜型で飲みたいあいりちゃん&メィーのいさぎよい班行動
・適度な予定と適度な自由
というかんじなのかな。
いつもこういうかんじの旅行ができたら最高だな〜と思います。
福岡、前回もごはんがとにかくおいしい街だなと思ったけど、
・ごはんがおいしくてお酒が濃い(どこに行っても濃かった)
・信号が変わるのが異常に早い(びっくりするほど早くてびっくりした)
・みんな鼻がたかーーーーい(鼻がギャッとしている…)
というふうにあらためて思いました。
東京でも名古屋でもない、日本のどこかに引っ越さないといけなくなったとき、わたしは福岡を選ぶかもしれない…。田舎者なので東京はひとがおおすぎるし道がせまくかんじる…。適度に車社会のほうがすきです…。
あんまりにも楽しくてよかった福岡旅行へのきもちを残しておきたくてガーッとブログにしましたが、読んだ人に楽しんでもらえたり、今後福岡に行くひとの参考になったり、福岡行きたいなって思ってもらえたりしたらうれしいなと思います。
最後になりますが、今回一緒に楽しんでくれたいごろうさん、メィー、あいりちゃん、ありがとうございました。またたのしいこととおいしいことがしたいです。
それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
*1:梅山鉄平食堂 - ぐるなび こちらのお店はまだ行けていないのでいずれ行きたい…。
*2:タッチアップしてもらっているひとをべたぼめして、お財布をゆるめる係です。
*3:とここまで書いてから急にハッとなって調べたら福岡の人口、名古屋とくらべても70万人くらい少なかったです。ふだんひとの多すぎる東京に住んでいるので感覚がおかしいのでは…。
*4:iMac Pro - Apple(日本) わたしがとくにすきなのは「最大18コアを搭載したiMac。誤植ではありません」のところです。
*5:
サイフォンで出汁をとったスープが信じられないほど旨い…!福岡「大重食堂」のラーメンに感動した - ぐるなび みんなのごはん
*6:博多らーめん Shin Shin 天神本店 - ぐるなび 案内された席が仮面ライダー鎧武のキャストのサインがずらっと並んでいる壁の横で盛り上がったおぼえがあります。
石原さゆみさんという踊り子さんのこと
こんにちは。
石原さゆみさんという踊り子さんのことをすきになって、8ヵ月とすこし経ちました。
夏の終わりにストリップという新しい現場に手を出して、自分なりのレポ的なものを3回更新していたのですが、実は書き終わったまま更新していない4回目というものが存在しています(そのあとはかくかくしかじかでブログ記事というかたちに残すのをやめています)。
さゆみさんをはじめて見たのはその、更新していない4回目になる予定だった、10頭の道劇でした。
さゆみさんはその日、くのいちとアニメドレーのふたつの演目を出していました。
くのいちの演目の時点では、かわいいな、すてきだな、と思っているくらいでした*1が、アニメドレーで、というよりはアニメドレーのラストにかけられていた曲で、わたしはさゆみさんにズドンと落っこちてしまったのでした。
ストリップでは、基本的に既存の曲を組み合わせて演目がつくられています*2。なので当然、自分がすきだった曲、すきな曲、思い出の曲が演目に使われることもあります。
アニメドレーのラストの曲は、わたしにとって、そういう思い出の曲でした。
そうして感情をめちゃめちゃに揺さぶられたわたしは、アニメドレーをもう一度(あとラムちゃんのポラ着の写真を撮りたい…*3)、の気持ちでさゆみさんのいる香盤に足を運ぶうち、アニメドレーが観たいのか、さゆみさんが観たいのか、はたまたほかの演目が観たいのか、あるいはそのすべてが渾然一体となり、わたしはこのひとを推す、と思うようになりました。
さゆみさんの2年半という歴史にたいして、わたしはぜんぜん新規だな、と感じています。
当然ながら、ぜんぶの演目を見ることもできませんでした。*4。
そんななかでわたしがいちばんすきな演目は、クリスマスの演目です。
かわいらしいコートとベレー帽であらわれるさゆみさんは定番のクリスマスソングで1曲踊ったあと、デート服をお客さんに選んでもらって着たり、サンタさんのようにプレゼント*5を配ったりします。
一転してベッドはさみしげです。小さいクリスマスツリーを舞台上に置き、ワンピースを脱いださゆみさんはエアセックスをしますが、流れている曲や照明とあいまって、すこしさみしい雰囲気です。
そして、ポピュラーな、でもやっぱりさみしいクリスマスソングにあわせてポーズをきったさゆみさんは一度はけ、デート服のワンピースを着てほほえみながら踊ります。
ラスト、しあわせそうな顔でそこにいるのであろう恋人にキスをして、終わりです。
わたしはこの演目を、別れてしまった恋人の演目だと思っています。
最後、デート服をふたたび着てあらわれるさゆみさんは、記憶のなかのさゆみさんで、とっくに失われてしまってもう戻ってこない女の子です。
この演目を見るたびかなしい気持ちになって、でもまたかなしい気持ちになりたくなります。
この演目をはじめに見たのは道劇で、今はもうないTSミュージックと、4頭のミカド劇場でも見ることができました。
ミカドで見納めになったであろうクリスマスですが、わたしはこの演目を道劇で見るのがとくに好きでした。
ベッドの1曲目と2曲目の間には、すこし間があります。その間劇場の照明は落とされて、しずかな劇場で、ちいさなクリスマスツリーだけが光っています。
ミカドとTSの盆はまわりませんが、道劇の盆はまわります。道劇で見るクリスマスの演目では、真っ暗な中に光るツリーだけがしずかにまわっている時間がありました。
あのものがなしさは、まわらない盆だとすこし減ってしまう、とわたしは思っています。
わたしにとってストリップの魅力は、圧倒的な生命力です。盆の上で自分の身体を自由に扱ってダイナミックなポーズを次々きめていく踊り子さんは美しく、つよく、豊かで自由な存在に見えます。盆の上の踊り子さんは客体ですが、同時に主体です。わたしはストリップに希望を見出しています。
でも同時に、さみしい演目にどうしようもなく惹かれてしまう部分もあります。
さゆみさんのクリスマスは、わたしのそういう、さみしくなりたがりの部分にとても刺さりました。
さゆみさんの演目の特徴としてぱっと思い浮かぶのは、衣装と選曲でしょうか。
まず、衣装。引退発表の際のインタビュー*6でも「親しみやすいような私服や職業のコスチュームが多い」、と話していた*7とおり、さゆみさんの衣装はほとんどが私服っぽかったり、コスプレっぽかったりと、ドレスなどのきらきらした衣装らしい衣装がすくないです*8。
そういう衣装は、さゆみさんのいい意味でのふつうっぽさがとても生きます(めちゃめちゃにかわいいという意味です)。そして、ストリップをはじめて見る女性にもとっつきやすいんじゃないかと思っていて、わたしはおすすめの踊り子さんにさゆみさんをあげていました。
とにかくセルフプロデュースがうまくて、自分がどう見えているのか、どう見せたらよく見えるのか、わかっているんだろうな、という気がします。
そして、選曲。しばらく前にさゆみさんのブログをさかのぼって読んでいて、そのときにさゆみさんはお客さんが知っている曲を使うように心がけているのかな、と感じました*9。
わたしがアニメドレーのラストの曲で盛大にさゆみさんへ落っこちたように、知っている曲には、知っているというだけで感情を動かす力があります。CMでも、映画の主題歌でも、そのへんの有線でかかっていた曲でも、曲に付随する感情や思い出をまったく持っていないひとはいないと思います。
ポピュラーな曲を選んでかけているさゆみさんの演目で、知っている曲と出会い直して感情を動かされているお客さんは多いのではないでしょうか。
もちろん、ストリップにはまったく知らない曲とはじめて出会う楽しみもあります。とにかく情報量が多い娯楽なので(裸体はとても情報量が多いと常々感じています)、ストリップではじめて聞いた曲はなかなか忘れません。まだ1年もストリップを見ていないわたしでも、ふいに外で劇場で出会った曲を聞いてハッとすることがしばしばあります。
さゆみさんは引退前が決まってから、好きな曲を使った、という演目を複数出しています。パン屋さんのと、パートタイムラバー、天使をこれまで見ることができました*10。
さゆみさんの好きな曲で構成された演目を見ることができるのは楽しいです。
最後に、さゆみさん自身について。
さゆみさんのことを、想像上の初恋の女の子みたいだと思うことがあります。
さゆみさんは、白くてスタイルがよくて笑顔がかわいいです。身長がけっこう高いほうなのではと思うのですが、顔が幼くみえるのと表情筋がかわいいので威圧感はありません。
さゆみさんは写真の時間、いつもニコニコ笑っています。変顔をしておどけてみたり、親しげにお客さんにくっついてツーショットを撮っていたりします。さゆみさんがほかのお客さんとツーショットを撮っているのを見ると、つられてこちらもにこにこしてしまうことが多かったです。
わたしはさゆみさんがベッドですこし口を開けて斜め上を見ているときの表情がとてもすきです。
だれとも目が合っていない、とおくを見るさゆみさんの後ろにリボンがかかるとき、それはそれはきれいな一枚絵のようになりました。
つくっている演目がノスタルジックですこしさみしいこともあって、さゆみさんは目の前で踊っているときも記念写真やアルバムみたいだったり、遠い日の思い出みたいだったりします。
ずっと視線の先や、伸ばした手の先をおいかけていきたい。すごく近くに来てくれるのに、とおいところにいて手が届かない。さゆみさんは、そういうきもちになる踊り子さんです。
また、以前劇場で、初見っぽい男の子が「このひとの魅力はなんですか?」とさゆみさんの写真列に並んでいるさゆみさんのファンに聞いているのを見かけました。それに対してファンの男性が「わけわかんないとこだよ」と言っていたのがすごくグッときて、わたしは「わかる!」と思いました。男の子はわかんなそうな顔をしていましたが…。
最後までなにを考えてるのかよくわからないまま、さゆみさんは舞台から降りてしまうような気がしています。
細々とストリップを見ていくつもりだったわたしに、ギュンとギアをかけたのがさゆみさんの引退発表でした。
ストリップの話を友人にするとき、転げ落ちるはやさにいつも驚かれます。
でも、ブログに書き散らかしているこれまでの記事を読めばなんとなくわかっていただけると思いますが、わたしは趣味にお金を使うために働いている人間です。そういう生活のなかで、今ここでお金も時間も惜しまず使う、というギアをかけることが何度かありました。
そういうことを繰り返していると、ギアをかけるべきと思われるようなタイミングが来たとき、ためらわずにギアをかけることができるようになります。ギアのかけかたを知っているからです。
さゆみさんの引退発表はわたしにとって、今ギアをかけないと、と思う出来事でした。
さゆみさんは明日、彼女にとってのホームの劇場である、渋谷道頓堀劇場で引退します。
さゆみさんが無理なく引退まで輝けるよう、そして引退後の道にさゆみさんの幸せがあることを、祈っています。
*1:あとあの演目は、ぱんつを脱いだあと両手首にひっかけるところに行間を感じてとてもすき
*2:オリジナル曲で演目をつくっている踊り子さんがいたらぜひ見たい…と思っていたら葵うさぎさんがおそらく自作の曲で踊っていてすごかったのを5結の上野で見ました
*3:無事撮れました、うれしいね!
*4:くのいち、アニメドレー、クリスマス、空飛ぶさゆみん、さくらんぼ、2周年作、ウェディング、セーラー服、夏のビーチボール、旅ガール、パン屋さんのやつ、パートタイムラバー、デビュー作、天使の14演目を見ることができています。ももクロ、ずっと気になっていましたがきっと見れないままさゆみさんは引退してしまう…。
*5:1回もらえたことがあって、小袋の柿の種でした。好きです
*6:俺の旅 2017年3月号に掲載されています https://www.amazon.co.jp/dp/B01NGYM5ZX/ref=cm_sw_r_cp_api_BoEozbTAZ1WXE
*7:「貯金のために衣装にもダンスレッスンにもお金かけられないステージだった」ともブログで書いていましたが http://ameblo.jp/sayusayusayu92/entry-12250794941.html
*8:ウェディングドレスを着る演目はあって、それもとても好きです。一度でいいからヴェールをあげる役のできる席に座りたかった…
*9:新作について、「知らない曲だらけになっちゃうけどごめんね」って書かれていたり(https://t.co/k0YJkBElAK )「これはみんな知らないから演目には使えない」って書かれていたり(https://t.co/E5AY56TWLU )
*10:さらに引退作がもうひとつあるそうです
女性のためのストリップ入門
こんにちは。
もう2017年度なのに昨年のまとめすら書けていません。いろいろ書きたいことがたまっているんですが、まずはということで入門的な記事をあげます。
いろんなひとにおすすめしたり誘ったときに、毎回このあたり気をつけてくださいとか、ここはこういう仕組みですとか、お話ししているのですが、そういうときにしおり的なものがあったらいいなと前から思っていたのがひとつ。
あとは、女性で行きたいけど大丈夫かな〜みたいなひとのきっかけになれたらうれしいなというのもひとつ。
個人的にまとめておきたいなというのもひとつ。
そんなかんじの記事です。
内容としては、
- 1. ストリップ劇場ってどんなところ?
- 2. ストリップって、いつやってるの?
- 3. 時間の流れはどんなかんじ?
- 4. お金はいくらくらい持っていったらいいの?
- 5. 知っておいたほうがいいルールやマナーはある?
- 6. 必要な持ち物はある?
- 7. おすすめの劇場や踊り子さんは?
とまあこういうかんじでいこうと思います。
どんどんいきます。
1. ストリップ劇場ってどんなところ?
いわずもがな、ストリップを見るところです。
新宿や渋谷、上野や浅草などの東京都内にあるのはもちろん、東海地方では岐阜、九州は小倉、愛媛の道後温泉など、いろんなところにあります。
ストリップ劇場は、30席ほどのちいさいハコが多いです*1。
そして、前方のステージとは別に、ステージ中央からのびる花道と、でべそ的なステージがあります。でべそ的なステージを盆と言い、盆のかたちは丸かったり四角かったりします。演目のクライマックスは盆で行われることが多く、盆が回ったりせりあがったり光ったりする劇場もあります。
客層はほとんどが男性で、女性は数えらえるほどしかいないか、女性は自分たちだけ、なんてこともしばしばあります。女性用のお手洗いがなかったり、あっても「関係者以外立ち入り禁止」という札がかかっている劇場もあります。男性は、大学生くらいの若い子もいますし、サラリーマンからおじいちゃんまでさまざまです。
一部のスタッフさんが女性の劇場もあります。
ものめずらしいものを見る目で見られることもまあなくはないですが、お客さんの関心はステージの上と踊り子さんに向いていることがほとんどです。
ストリップ劇場はだいたいそんなかんじの、時間が経つのがやたらはやい現場です。
2. ストリップって、いつやってるの?
おおよそ毎日、12時前後から23時前後までやっている劇場が多いです。
いちおう性風俗なので、夜にやっていると思われる方もおおいみたいですが、お休みの日中でも、お仕事帰りでも、深夜〜朝をのぞけばほとんどいつでも見られます*2。
というわけで、昼にストリップを見て夜に舞台やライブなどの別の現場に行く、なんてことも可能ですし、仕事終わりに行くことも可能です。入れ替えがないので、朝から晩まで劇場にいることもできます。
3. 時間の流れはどんなかんじ?
2時間弱〜3時間くらいを1回の公演として、4〜5回まわしている劇場が多いです。なので、進行の押し状況にもよりますが、だいたい3時間強見ておけばその日出ている踊り子さんがすべて見られます。
1日に出演する踊り子さんは5〜6人です*3。
踊り子さんは香盤という、出順やタイテにあたるものにそってひとりずつ順番に演目を披露します。トップの踊り子さんからトリの踊り子さんまでの演目と、最後に全員が登場するフィナーレをあわせて1回の公演になっています。
この香盤は、劇場で確認できるのはもちろん、劇場のサイトやTwitterでも見られます。あとは各劇場の香盤をまとめたサイト*4があって、わたしはそこから確認することが多いです。
踊り子さんひとりの持ち時間は、だいたい以下のようなかんじです。
演目は、おおよそひとつ20分くらいです。
それが終わると、写真を撮れるコーナーがあります。お客さんが多かったり人気の踊り子さんが多かったりするとここが長くなり、時間がどんどん押します。
最後にオープンショーという、Tシャツやはっぴをはおった踊り子さんが1ハーフ〜1曲踊る時間があって、終わりです。
進行通りにいけば、この繰り返しが5〜6人分あって1回の公演になるのですが、前述のとおり写真の時間がのびると進行を巻く必要がでてきます。
その場合、写真の時間を飛ばして演目とオープンショーを2〜3人の踊り子さんが行ったあと、2〜3人同時に写真の時間になったりします。これをダブルとか、トリプルとか呼びます。
ここからさらに押すとオープンショーがカットされたり、踊り子さんが二人同時にステージで踊ることもあるみたいです。
また、ダブル進行、トリプル進行のとき、オープンショーをまとめて複数人の踊り子さんで行う劇場もあります。
ちなみに、香盤は10日に一回変わります。
たとえば4月だと、4/1〜4/10の香盤、4/11〜4/20の香盤、4/21〜4/30の香盤があり、それぞれ4月頭、4月中(なか)、4月結、と呼んだりします*5。
また、この10日間の単位を1週2週と数えます。今週と言ったとき、通常は月曜から金曜の7日間ですが、ストリップでは10日間の場合がある、というかんじです。
4. お金はいくらくらい持っていったらいいの?
入場料は劇場によってさまざまですが、5000円が上限かな、と思っています。
わたしの知ってる限りでは最安値が岐阜県にあるまさご座*6の女性料金1000円です。
このように、ストリップ劇場には早割や女性料金など、時間帯や性別、あとはイベントなどによる割引があるところがほとんどです。
目当ての劇場のサイトで確認してみてください*7。
また、写真を撮ってみたい場合、1枚500~1000円で撮ることができます。写真を撮る場合、大きいお札だとおつりに時間がかかることがあるので、1000円札くらいまでお金を崩していくと時間押しを防げます。
ちなみに踊り子さんから直接買う写真は、衣装でも脱いでてもお値段据え置きで、ポーズ指定あり、ツーショットあり、握手もついてくるとってもお得なやつです。
次の回のおなじ踊り子さんの写真のコーナーまで劇場にいられる場合、サインをお願いすることができます。その旨踊り子さんに伝えると、次の写真のコーナーのときにサインと簡単なメッセージのはいったものを返却してもらえます。
また、次の回まではいない場合は、番号札的なものをもらって、受付で引き換えることができます。
踊り子さんから直接買う写真のほかに、ステージ写真やその香盤の集合写真を購入できたり、フィナーレ時に集合写真を購入できたりする劇場もあります。そういった写真も、500~1000円であることがほとんどです。
オープンショーではチップを渡すこともできます(まったくチップを見ない劇場もこれまでにあったので、まわりを見て空気を読む必要があるかもしれません…)。チップはほとんどが1000円札です。
もちろん、写真を撮らなかったりチップを渡さなかったりしてもまったく問題ないです。
そして、劇場内には食べ物や飲み物を持ち込むことができます。パンやおにぎり、お菓子を食べているお客さんがほとんどですが、お寿司やお弁当、からあげも見たことがあります…*8。飲み物に関しては、缶ビールや缶チューハイなどのお酒をよく見かけますし、劇場内にお酒の自販機がおいてあったり、売店のある劇場もあります。
演目の間は食べず、写真の時間に別のお客さんが写真を撮っているのを眺めながら食べるのが演目に集中できていいかんじにごはんやおやつが食べられるかな、と考えています。
そんなかんじで、「入場料+撮りたい / 渡したいのであれば写真代とチップ代+食べ物や飲み物を買う料金」を持っていけば楽しめると思います。
5. 知っておいたほうがいいルールやマナーはある?
ストリップ劇場に入る前に、留意しておきたいルールがひとつあります。
それは、携帯電話は使用禁止、ということです。
盗撮や録音を防止する理由ですが、通常劇場やライブハウスではマナーモードで、だったり、電源をオフで、というようにアナウンスされるかと思います。
ストリップ劇場では、かばんやポケットから取り出すのも禁止、とされています。
これ以外はふだん観劇や、ライブに行くときとそう変わりません。
演目中はおしゃべりをするのはやめましょうね、とか、
ほかのお客さんの迷惑になることはやめましょうね、とか、それくらいです。
また、マナーというほどではないですが、ストリップ劇場では演目中、こういうところで拍手や手拍子をする、という、暗黙の了解みたいなものがあります。
まず、踊り子さんがステージに登場すると拍手。また、曲終わりにはけたり、次の曲がはじまって再登場したときにも拍手します。このあたりはほかのライブなどでも一般的な拍手のタイミングかもしれません。
わたしが独特だな、と思うのは、演目の後半、服を脱いで盆にあがるタイミングでの拍手です。これは演目の流れによって、あるときとないときがあって、何回か見ると空気感がわかってくると思います。
また、クライマックス、服を脱いだ踊り子さんがめちゃめちゃかっこよくポーズを決めるときがあります。ここでも拍手です。技が決まったときの気持ち良さがある拍手です。
あとはノリのいい曲のときに手拍子をしたり、オープンショーのときにも手拍子をします。
そして、外出について。
ストリップ劇場は、一度はいったあとで外出が可能な劇場も多いです。女性のお手洗いがない劇場の場合、外出のシステムを使うことで近くのコンビニなどでお手洗いを借りることができます。
外出に関するルールは劇場によって違います。指定のスリッパを貸し出されて10分ほどで帰ってきてくださいね、と言われる劇場や、1時間後の時間が書かれた外出券をもらって出る劇場や、完全に出入りが自由で飲み屋さんと劇場を行ったり来たりしているお客さんがいる劇場など、さまざまです。
ただ、あまり長時間荷物を置いて席を取ったまた外出するのはよくないとされています。荷物で席を取ったまま外出する場合、写真のコーナーでサッと席を立ち、写真のコーナーが終わるまでに戻ってくるのが理想だな、とわたしは思っています。
最後に、劇場を出たあとのルールについて。
ストリップはその性質上、グレーにしておくべき部分があります。
踊り子さんを撮った写真をSNSなどインターネットに載せたり、かかってた曲をインターネットに書いたりするのはやめましょう。
6. 必要な持ち物はある?
基本的に、お財布さえあれば問題ありません。
その他持っていたほうがいいなとふだん思うものは、
・時計
・耳栓
・小さい懐中電灯
この3つです。
まず、時計です。劇場には、たまに時計のないところがあります。場内では携帯を出すことができないので、時計を持っていくと外に出ないで時間を確認することができます。
次に、耳栓です。劇場で、あまり音がよくないな、と感じることがしばしばあります。そういうところで耳を守るために、ライブ用の耳栓などあれば持っていくと楽だと思います。お客さんで耳栓をつけているひとを見かけることもあります。
最後に、これはなくてもなんとかなることのほうが多いですが、小さい懐中電灯です。劇場によっていろいろですが、暗転するときかなり暗くなる劇場があります*9。暗転のすきに出たいとき、小さい懐中電灯的なものがあると足元を照らすことができます。お客さんの懐中電灯所持率は耳栓より確実に高く、わたしも親切なひとに足元を照らしてもらったことがあります…。
もちろん、絶対に持っていく必要はありませんが、あると便利だな~と思うものでした。
また、写真の時間などで暇を持て余すことがあるので、文庫本など、携帯がなくても暇がつぶせるものがあってもいいと思います。
7. おすすめの劇場や踊り子さんは?
わたしが初見の女性客におすすめしている劇場は、圧倒的に渋谷道頓堀劇場(道劇)です。
まず、女性料金が2000円で、都内では女性がもっとも安く見られる劇場だと思います。
また、場所柄なのか外国人観光客の方や、一見っぽい大学生のグループなど、ストリップ慣れしていないひとも多い印象で、初見の人間が浮きにくい気がします。
女性用のお手洗いもロビーにありますし、スタッフさんも親切です。
そして、劇場のつくりもおすすめポイントです。道劇は盆をかこうように円形に椅子がつくられているので、どこに座っても盆が比較的見やすくなっています。また、盆が回って光って上がります! 道劇のピンクに光る盆で、ピンクのライトに照らされた踊り子さんはとってもきれいですてきなので、別の劇場からストリップをはじめたひとも、ぜひ見てほしいです。
そして、おすすめの踊り子さんなのですが…。
8月結~4月頭まで、20回弱しか足を運んでいない初心者の意見だと思って聞いてください。だいたいこのひとがいたらひとを誘いやすいな~とか、おすすめしやすいな~という踊り子さんリストです。わかりやすく顔がきれいだったり、踊りがうまかったり、女性のファンが多かったり、あと個人的にすきな踊り子さんを挙げます。
まず、わたしがめちゃめちゃ推していて、6月頭で引退してしまう石原さゆみさん。
さゆみさんは体型がきれいで顔がかわいいのでとっつきやすいのはもちろん、選曲がよくて演目のエモみがすごいところがすきです。石原さゆみ像が本人のなかにありそうなところもとてもすき。語彙が死ぬので上手に魅力を伝えられる気がとてもしませんが、さゆみさんについては引退までにひと記事挙げたいなと思っています。
すきな演目はクリスマスのやつです。道劇の回る盆で見るクリスマスはさらなり。
次に、女性ファンが多いな~と思う踊り子さん。
ストリップについて、BLストリップ*10という言葉が思い浮かぶひともいるのではと思います。BLストリップに関わっている踊り子さんは、やっぱり女性ファンが多い印象です。
わたしはBLストリップを見たことはありませんが、BLストリップに関わっている踊り子さんは、美月春さんと京はるなさんを見たことがあって、どちらもすきな踊り子さんです。
美月春さんは、バブみがあって、おっぱいのかたちがきれいで、イマジネーションのある演目をされているところがすきです。
すきな演目は12月頭に見たネバーランドの演目ですが、まだ見たことのないけど噂に聞く演目がたくさんあるので、はやくまた見たいな〜と思ってます。
京はるなさんは、笑顔がとっても印象的な、あと女性客をわりとひいきしてくれる踊り子さんです*11。
すきな演目は9月中に見たたぶんアンドロイドモチーフの演目で、京はるなさんの笑顔が物悲しくも思える、感情をちょう揺さぶられるやつですごくよかった…。
この二人の踊り子さんがいる劇場では、たいていわたし以外にも女性のお客さんがいたので、初見の女性向きかな〜と思います。
あと、わたしがこっそり「圧倒的美」とあがめている多岐川美帆さん。
多岐川さんはお顔も身体もわかりやすく美! というかんじで、基本無表情で踊るのもあいまって、めちゃめちゃなオーラをはなっている踊り子さんです。
かと思えばオープンショーでは表情豊かに振る舞われているので、そういうギャップもたのしめるかな、と思います。
踊りがうまくて表現力があって、惚れ惚れしてしまうのが望月きららさんと、真白希美さん。
望月きららさんは先日2周年を迎えられたばかりの若手の踊り子さんですが、そんなふうにはとても思えないくらい表現力があって、客あしらいが上手な踊り子さんです。
きららさんの、どんな世界もひっくり返してハッピーエンドにできそうな力を感じるところがすきです。
すきな演目は「雨に唄えば」的なやつと、去年の11月結に道劇で見たやつ…。どういうのだったか、ちょっと形容ができないのですが。
真白希美さんは、顔がきれいでスタイルが良くて踊りがうまくて圧倒的に華がある踊り子さん。芸能人を見た…! とはじめて見たとき思いました。
まだ峰不二子モチーフの演目しか見たことがないんですが、パワーと華をめちゃめちゃに感じたので絶対絶対また見たいです。
最後に、いちばん最近見たみおり舞さんがとってもとってもよかったので、おすすめさせてください。
ローザンヌ国際バレエコンテストでセミファイナリストになったこともあるバレエ歴24年の踊り子さんで、経験に裏打ちされたスキルと表現力がめちゃめちゃあります。
今週川崎ロック座にて出されていた「DREAMS COME TRUE」もとてもよかったのですが、バレエ好きとしてはいつか「ボレロ」を見てみたいのきもちでいっぱいです。
もっとすきな踊り子さん、すきな演目はたくさんあるんですが、あんまり書いてもあれなので、これくらいにしておきます。
またストリップについてもっと主観で話す記事も書きたいなと考えているので、そっちのほうで話したいです。
ここまでいろいろ書きましたが、まずは実際に見てほしい、の一心です。
やっぱりはじめは女性だけで突撃するのは不安だと思います。でも群れでいけば大丈夫だし、なんならわたしに声をかけてください。おすすめの香盤をピックアップして、予定を調整しますので…。
スタッフさんも、踊り子さんも、とっても優しいです。お客さんはいろんなひとがいますが、もしなにかあったら場所を変えたり、スタッフさんに相談してもいいと思います(とはいえ、わたしはそこまでの経験をしたことはありませんが)。
わたしは本アカウントではストリップの話をあんまりしないかもしれませんが、ブログではこういうふうに発信していけたらな〜と思っています。
インターネットにおおっぴらに書けないことを書くストリップ用アカウントもあるので、ちまちました具体的な感想とか劇場めもが見たいかたは、そっちをフォローしていただくといいかもしれないです(男性からのフォローを受け付けないのは劇場でアカウントと結びつけられることをあんまり望まないからです、すみません)。
というわけでストリップの話をするアカウントをつくりました。 @awa6x6wa いろいろてきとうにpostします。基本的に女性からしかフォロー申請を受け付けない予定です。でも女性は気軽に申請してもらえるとうれしいです。みんなストリップ行こう。よろしくお願いします。
— あわあわ (@honeyx_xtrap) 2017年1月22日
この記事を読んだひとりでもおおくのひとが、劇場に足を運んでくれたらとってもうれしいです。
*1:浅草ロック座には129席もあるらしいですが、おそらく例外です
*2:もちろん例外もあって、たとえば愛媛県の道後温泉にあるニュー道後ミュージックは17時開演です
*3:浅草ロック座のように、バックダンサーという概念のある劇場もあります
*5:これについては派生がいろいろあるのでニュアンスで感じてください。わたしは4中とか4結とか書いたりもします
*7:サイトに書いていない割引料金が現地で適用されることもあります
*8:渋谷道頓堀劇場の近くにはテイクアウトできるからあげ居酒屋があります
*9:たとえば渋谷道頓堀劇場は暗転時かなりまっくらになります
*10:二人で組んで行なうチームショーの一種です。二人ともが男装のコスプレをして、ストーリー仕立てになっているので、BLストリップと言われているのではないかと思います…。
*11:ひいきの模様は過去の記事に書きましたが、毎回されてるわけではないと思うのでご注意ください。:http://merryberrymerry.hatenablog.com/entry/2016/09/21/215015
CHaCK-UPはE.T.L. extraでアナザーワールドを確立した
みなさんお元気ですか。
"DMM VR THEATER"は、最新鋭の映像表現「ホログラフィック」によるステージ演出ができる世界初の常設劇場です。まるでそこに浮かび上がっているかのような映像により驚きと迫力のあるステージを体験できます。
だそうで、3DCGを使うことによってそこにいる感のあるライブを作ることができます。
*1:許斐剛、初ソロライブでテニプリキャラと踊ってデュエット!「彼らはいるんです」 - コミックナタリー
*5:CUFの崎山つばさくんはこんなブログを2014年に書いています。:土岐原穣という人|崎山つばさオフィシャルブログ「TSUBASAlon」Powered by Ameba
ストリップに行ったよ 3週目
こんにちは。
プレゼント◆5の無期限活動休止発表によせて
こんにちは。
久しぶりのETLがはじまります。映像でもなんでも、CHaCK-UPが全員そろって踊っているのを見られるのはとってもうれしいしありがたいです。
それにともない、ドルステまわりのあれこれのアウトプットをこのブログでもきちんとまとめておきたいなと思った…のですが、新しい沼に裸足でかけていって見事にはまったりしていたのでとりあえずこれだけは、というものだけあげておきます。
さて。去年の10月、O-EASTで行われた「みんなで! ドルフェス2015」にて、プレゼント◆5から「別々の道を歩んでいくことに決めました」という発表がありました。
解散という言葉はいちども使われませんでしたが、これは事実上の解散発表である、とわたしはとらえています。
去年の1月、世界に感謝する気持ちでサザンシアターから出てきたわたしと、ドルフェス2015以降のわたしは、意見を変えざるをえなくなってしまいました。ドルステについて、あれから増えた知識をおりまぜながら、いつかまたプレゼント◆5に「待ってたー!」という日のために、いろいろと気持ちをまとめてみたいと考えています。
※注意※
このブログを書いているひとは赤リボン*1を名乗ってはいますが、プレゼント◆5の公演はすべてDVDでしか見ておらず、彼らが揃っているのを生で見たのは2014年のネルフェスと今回のドルフェスになります。
前回のドルステ記事を読んでくださっている方はわかるとおり、わたしはCHaCK-UPからドルステにはいった人間です。そのため、リボンから見たプレゼント◆5解散記事というよりは、チャーム*2から見たプレゼント◆5解散記事、といったような内容になっていると思います。
また、今回の記事もプレゼント◆5まわりのお約束をぶちこわしながら進んでいきます。設定を守ることを重視される方にはあわない内容かもしれません。
最後に、前回のドルステ関連記事と内容の重複があると思います。前回の記事を読んでくださっている方は、適度に読み飛ばすことをおすすめします。
前回の記事はこちら↓
merryberrymerry.hatenablog.com
1 もういちどドルステ入門
まず、今回話題にするプレゼント◆5(以下プレ5)は、テニミュなどを手がけるネルケプランニングによって制作されている、アイドルステージシリーズの第二弾*3です。
また、プレ5に続くアイドルステージシリーズの第三弾として上演されているのがCHaCK-UP、第四弾が今年の春に上演されたアンプラネットです。
アイドルステージシリーズ(以下ドルステ)とは、アイドルを題材にした舞台やライブです*4。ここで描かれるアイドルは、それを演じる役者とステージ上の存在(アイドル)は別人で、実在するアイドルである、と認識されているのがその特徴です。
たとえば、プレ5のリーダーである、赤担当のヤマトを例に挙げると、その認識のしかたはこのようにあらわされます。
この図における①は、わたしたちが応援するアイドルです。ヤマト、という芸名でアイドル活動をしている男性です。②は、①のヤマトとかぎりなくグラデーションですが、アイドル活動をしていないときの、本名のヤマトです。そして③が、ヤマトと、大和京介を演じる俳優、佐藤流司さんです。
わたしたちは、ドルステにおける認識から離れると、①②③が同一人物であるということを知っています。けれど、ドルステの世界(これをアナザーワールド、AW*5と呼びます)の設定を前提とするとき、①②と③は別の人である、と考えます。
また、アナザーワールドにおいて、①②のヤマト(便宜上①も②もヤマトと呼びます)と③の流司くんはお友達である、という設定も用意されています。これをお友達設定と呼びます。そのため、ヤマトはプレ5の公演中、自身のSNSで「当日券でヤマトくんを応援してきます!」という旨のpostをしていました。このように、俳優自身のSNSでもお友達設定は徹底されているのです。
また、この三重構造のひとつひとつを、よりはっきりと区別しているのがドルステ第三弾のCHaCK-UPと、第四弾のアンプラネットです。
たとえばわたしの推しメン、CHaCK-UP赤担当の火星人☆マルを例に挙げるとこのようにあらわされます。
この図における①は、わたしたちの応援するアイドルです。CHaCK-UPという惑星アイドルのメンバーで、火星人です。
②は、火星人☆マルを演じる学生です。CHaCK-UPのメンバーは、全員宇宙人という設定ですが、過去に上演された舞台などであきらかにされているとおり、実際はSOJ学院という高校の生徒によって作られたアイドルであり、宇宙人ではありません。そして、公式ブログなどを見ていただければわかるとおり、学生としての彼らはCHaCK-UPとは切り離されて紹介されているのです*6。見ているわたしたちはもちろん知っていますが、公式設定においては、①と②も別人です。
そして③は、マルと火山武を演じる俳優、中尾暢樹さんです。CHaCK-UPでは俳優側にも設定をつけています。アナザーワールドにおいて、CHaCK-UPを演じている俳優は、CUF(シーユーエフ、CHaCK-UP Friends)という、有志で結成されたユニットである、と説明されています*7。
また、アンプラネットにおいては、このアイドルグループがCHaCK-UPと同様SOJ学院の生徒によって作られたグループであるために、①②はほとんど変わりません。
アンプラネットの③にあたる部分は、アンプラネット調査倶楽部、略してアンクラと呼ばれています。こちらも有志で結成されたクラブである、とされています*8。
ちなみに、CHaCK-UPを応援するCUFも、①のCHaCK-UPと②のSOJ学院の生徒は別人だと考えているようです*9。今後アンクラのメンバーも、そのような設定でブログやTwitterを更新することがあるのではないかと思います。
このように、CHaCK-UPとアンプラネットのアナザーワールド設定では、①②③すべての所属に名前がついています。
つまり、惑星アイドルとしての存在①と、学生である②、そして俳優の③、すべてに設定が付与されているのがCHaCK-UP、アンプラネットなのです。
こういったアナザーワールド設定について、プレ5の公式ブログには「大人の”ごっこ遊び”を、出演者の皆様と共にお楽しみいただけれますと幸いです。」と書かれています*10。
このように、公式側から提供されている設定、アナザーワールドのなかで楽しくアイドルを応援できるのがドルステであり、プレ5やCHaCK-UPなのです。
2 アナザーワールドはなにを可能にするのか
1で述べたように、ドルステにおいてアイドルを演じる役者は存在しません。プレ5においては元バンドマンの5人が、CHaCK-UPにおいては高校生くらいの男の子たち*11が、アイドルになってがんばるお話です*12。
このような設定を用いることで、アナザーワールドはわたしたちにとって楽しく、過ごしやすい世界になっている、とわたしは考えています。
わたしがそう考える理由は3つあります。
1つめは、内緒話の楽しさです。
プレ5のリーダーであるヤマトくんを演じる佐藤流司さんは、俳優です。プレ5の公演以外にも、最近では刀剣乱舞のミュージカルやNARUTOの舞台などで、さまざまな場所に露出しています。SNSなどで佐藤流司さんの話をするとき、とくに説明せずとも佐藤流司さんの顔や、今まで出演していた舞台などが思い浮かぶ人は、たくさんいると思います。
けれど、ヤマトくんの話をするとき、ヤマトくんのことを知っている人は減ります。ヤマトくんはたしかにアイドルとして活動していますが、普段はプレ5やCHaCK-UPなどのドルステの世界にしか露出しないからです。
役者の名前を出さず、アイドルの名前で話すことが徹底された世界で会話をする楽しさは、内緒話をする楽しさに通じるものがあると考えています。
また、このようなやや閉じられた世界で活動するアイドルを応援するわたしたちは、自然発生的なノリやコールを共有し、おおくのひとがサイリウムで振りコピをします。たくさんのひとに来てほしいと思う一方で、きちんとした説明や予習がないと、誘った相手はとまどってしまうかもしれない、とわたしは考えています。
テニミュに誘うときは「なーんにも知らなくても大丈夫!」と断言するわたしは、CHaCK-UPにひとを誘うとき、どう説明してから連れて行くべきなのか? まずはなにか観てもらわないと…、とすこし考えてしまうのです。
けれど、そのすこし高いかもしれないハードルを乗り越えることができれば、ドルステは絶対に楽しいところです。考えずともサイリウムを持つ手が動き、メンバーの名前を呼び、コールを叫ぶことができたとき。きっとあなたはアナザーワールドを見ています*13。
2つめは、バクステを覗き見る楽しさです。
これについては、前回のドルステ記事を読んでくださったかたはすでにご存知かと思います。
バックステージ(以下バクステ)とは、舞台やライブ、コンサートの、舞台裏を指します。特典映像などで観たことがあるかたも多いかと思いますが、練習風景やリハーサル、袖での様子などです。
ドルステでは、一部でお芝居、二部でアイドルのライブをする公演(わたしは勝手に本公演と呼んでいます)と、ライブのみをしたりファンミーティングを行ったりするイベントが上演されています。
そして本公演では、一部のお芝居でそのライブにいたるまでの経緯を演じられることがほとんどです*14。
本公演における一部のお芝居は、バクステとしての機能を持っている、とわたしは考えています。
わたしたちは、ライブを見るだけでは得られなかった情報をバクステで得ることができます。たとえばライブではきらきらかわいいいたずらっこで末っ子気質なエースのマルちゃんですが、一部を見るとそんなマルを演じる火山は遅刻癖のある脳筋気味の熱血少年である、ということがわかります。
また、バクステを知ったうえでアイドルを見ることで、バクステにおける彼らと、アイドルとしてステージの上に立っている彼らとのギャップを楽しむこともできます。
以前CHaCK-UPのライブ帰りに、わたしの近くを歩いていたファンの方が、「キミちゃん*15は、あの性格なのにキャップ*16をがんばっていてほんとうにえらい… *17」という話をしていたのがとても印象に残っています。
わたしたちはただのファンでありながら、彼らの素を知っています。そして、彼らは実際には存在しないため、ほとんどすべての情報が舞台の上で明かされます。したがって、アイドルや彼ら自身について知ろうとするとき、新たにアクセスするブログは公式で用意されたものだけですみますし、いくつものアカウントをTwitterでフォローする必要もありません。
バクステとステージを舞台上で見せることで、わたしたちはアイドルを楽しむだけでなく、アイドルを演じる学生としての彼らをも楽しむことができるのです。
3つめは、現実を隠すことができることです。
アナザーワールドは、劇中世界においては現実ですが、わたしたちがふだん生活したりアイドルや俳優を応援したりする現実とはすこしちがう世界です。わたしたちは、ドルステ作品を見たり、アナザーワールドにのっとって話をするとき、アナザーワールドを現実として考えますが、それでも当然、アナザーワールドが現実でないことはわかっています。
ドルステのアイドルは、フィクションのアイドルです。
だから、それらしい説明で大人の事情をおおいかくすことができます。
これが前回の記事で、わたしが話したかったことですね。当時、水星人☆ミミタを演じる本田礼生さんが他の舞台に出るために長期離脱することが決まっていました。それを「CHaCK-UP ねらわれた惑星」は、それらしい言葉でおおって、アナザーワールドを信じてさえいれば安心してミミタの帰還を待てるように設定を整えてくれたのです。
だから、ドルステの舞台の上のことを信じていれば、このうえなく安全で安心でいられる、と当時のわたしは思っていました。
3 プレゼント◆5の無期限活動休止発表を受けて
ドルフェスであの発表を聞いたときのフロアの空気を、わたしは今でも鮮明に思い出すことができます。
あのときわたしは、「プレゼント◆5はそれぞれ別の道を歩んで行くことになりました。」「ちょっとずつ違う方向を向いていたみたいで…。」というヤマトくんの言葉*18がとてもショックでした。
終わるなら、終わるにしても、最後までプレ5はバラバラになってほしくなかった。バラバラでがちゃがちゃしているところがプレ5の魅力なのかもしれませんが、それにしたって、もっと別の言葉があったんじゃないかな、と。
それに、こんなイベントなんかの発表じゃなくて、バラバラならバラバラで、きちんと活動休止までのお話を本公演でやってほしかった、とも。
おそらく活動休止の原因は、1で述べた三重構造の③である役者としての彼らが忙しくなってしまったことです。だから活動休止の発表も、ああいうかたちになってしまったんだと思っています。
そして、リボンである前にチャームであるわたしは、CHaCK-UPも、CUFがもっと忙しくなったとき、こういう結末を迎えることがあるかもしれない、と気付いてしまいました。
CHaCK-UPを応援し続けたいわたしは、CUFの活躍を考えたとき、脚をひっぱる存在になっているのかもしれません。
あの日、「アナザーワールド見せてあげるから」と歌ってくれていたプレ5がわたしたちに見せたのは、アナザーワールドではなく現実でした。
アナザーワールドは現実に勝てる! と思っていた2015年1月のわたしは、現実がアナザーワールドよりずっと強かったことに気付いて、あっけなく倒されました。
あのときの敗北感は、今もどこかでわたしに付きまとっていますし、ETLに向かう電車のなかで、わたしは今もとても不安です。
あれから1年経って、プレ5を応援していた彼らにも、CUFにも、いろいろ動きがありました。
わたしが今CHaCK-UPに望んでいることは現状維持です。
いつものライブを見て、マルちゃんいた…! とか、脳が溶ける…とか、雑な感想をTwitterに連投できるといいなと思いながらこの記事を終わります。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
*1:リボンとは、プレゼント◆5のファンの名称です。つまり赤リボンは、赤担当ヤマトくん推しのプレゼント◆5ファンのことを指します。
*2:CHaCK-UPのファンの名称です
*3:第一弾は「少年ハリウッド」という作品ですが、わたしはこの作品についてほとんどなにも知りません…。いろいろ教えてくださる方を常に募集しています。
*4:ネルケプランニングの公式サイトを見ていると、舞台やライブをふくむアイドルの活動をアイドルステージシリーズ、と呼んでいるようにも思います。
*5:この言葉はプレ5の曲である「空に落ちる」の「アナザーワールド見せてあげるから」というフレーズから取られていると思っています。:空に落ちる idol ver. -プレゼント◆5 - YouTube
*6:たとえばこんなかんじです。:SOJ学院代表の皆様です。
*7:CUFについてのブログがこちら:CUFの皆さんを更にご紹介致します!
*8:アンクラについてはキャストの公式Twitterで紹介されましたが、CUF紹介記事のようなまとまったソースは存在なかったと思います…。たとえばセシィくんを応援している井阪郁巳さんのpostがこちら。: https://twitter.com/isaka193mzjunon/status/716236083504091136
https://twitter.com/isaka193mzjunon/status/716237304570851328
*9:たとえば、①土星人☆ドットを応援する③崎山つばささんは2014年のネルフェスで②土岐原穣と初めて会い、②土岐原穣と①土星人☆ドットの話をしています。
土岐原穣という人|崎山つばさオフィシャルブログ「TSUBASAlon」Powered by Ameba
*10:http://yaplog.jp/present_5/archive/322
*11:CHaCK-UP発足時は全員高校生でしたが、現在は発足時に1年生だったヒヤマ以外は高校を卒業しています
*12:アンプラネットについては、事情が混みいっているのでここでは割愛します
*13:以前ライブに来てくれた友人が、このようなドルステの雰囲気を「設定が盛られてて内輪ノリの激しいドマイナーのV系みたい」と表現しました。わかるひとにしかわからないと思いますが、的確でおもしろかったので書いておきます。けなしてません。
*14:今年の1月に上演されたCHaCK-UP本公演は一部もアイドルとして演じられるミュージカルですが、今回は触れません。
*15:CHaCK-UPのキャプテン、天皇星人☆レイを演じる雨宮王成
*16:レイの愛称です
*17:彼はSOJ学院の落ちこぼれで、ふだんは気品のかけらもありませんが、キャップは気品あふれるパフォーマンスをします
ストリップに行ったよ 2週目
こんばんは。
merryberrymerry.hatenablog.com
今回はあんまり用語に解説なくずんずん進むので、これってなんだっけ? と思ったときは前の記事を読んでもらうといいかんじだと思います…。