srecetteさんからはじまる豪徳寺お散歩ツアー
こんにちは、あわあわです。
昨年末にだいすきパフェ屋さんことsrecetteさんが、豪徳寺にお店をオープンされました。
以前からわたしのブログを読んでくださっている方はすでにご存知とはおもいますが、srecetteさんは以前から渋谷のFabCafeというカフェで日数限定のパフェを提供されています。
パフェの情報が発表されるたびせっせと渋谷の坂をのぼりながらわたしは、いつかsrecetteさんにはsrecetteさんのためだけのすてきなお店を開いてほしい…とこっそりおもっていました。
そんな長年の(?)夢が叶い! しかも場所がわたしのすきな豪徳寺! と小躍りしていた昨年末でした。
そう、いま住んでいるおうちからは若干行きづらい豪徳寺ですが、これまでも何度か訪れたことがありました。なぜなら、世界一おいしいネパール料理が食べられる(と、わたしが勝手におもっている)OLD NEPALさんがあるからです。
そんな豪徳寺にsrecetteさんがお店をオープンされることが決まり、写真展やオープン記念のMintopiaのために豪徳寺に足を運んでいるうちに、わたしは豪徳寺のことがますます好きになっていったのでした。
そんななかでフォロワーさんが、ふだん行かないエリアだからsrecetteさん以外にも行ってみたい、とpostされてるのを見かけ、これは豪徳寺お散歩ツアーブログを書かねばならぬ…と重い腰をあげたのが今回の記事です。
ちなみに今回のツアーは食い道楽のわたしが豪徳寺周辺ですきなお店と行ってみたいお店からコースを組み立てています。本来であればお店を出たら、地名の由来になっている豪徳寺や世田谷八幡宮へ参拝するのがいわゆる観光コースなのかもしれませんが、そのあたりはご自身で自由に目的地を追加していただけるとうれしいです。
さて、わたしはパフェをいちばんおいしく食べるためにすべきことは、パフェをその日の一食めにすることだとだとおもっています。
srecetteさんのパフェの会期中、毎回ありがたいことに何度かパフェを食べられているのですが、朝からなにも食べずに食べるパフェと、朝ごはんや昼ごはんを食べてからその日の二食めに食べるパフェでは、自分の味覚があきらかににぶっているのを感じます…。
というわけで、今回の豪徳寺お散歩ツアーはスタートをsrecetteさんのお店に設定しました。
いまこの記事を読んでくださっているあなたは、朝一番の11時ごろかそのすこしあと、12時過ぎくらいの枠でパフェを予約したことを想定してください。
まずは商店街に目もくれずsrecetteさんへたどり着き、パフェとお茶をぞんぶんにたのしみ、すてきな時間を堪能したところからお散歩ツアーははじまります。
豪徳寺には駅をはさんでふたつの商店街があり、たくさんのちいさなお店が並んでいます。駅の南側が豪徳寺商店街、北側が山下商店街です。
srecetteさんのお店は豪徳寺商店街に位置しているので、今回のコースはまず豪徳寺商店街を歩き、山下商店街へ進んでいくルートになります。
srecetteさんのお店を出たらまずは向かって右へ進み、おそばやさんの角を右へ曲がってください。
線路沿いにすこし歩くと、紅色の看板とおおきな焼き芋オブジェが見えてくるとおもいます。
焼き芋専門店ふじさんです。
写真にも看板がうつっているのでお分かりいただけるとおもうのですが、こちらのお店、お芋の種類が何種類もあります。わたしは焼き芋専門店をほかに知らないので、ほかの焼き芋屋さんもこんなに種類があるのか、こちらのお店がとくべつ多いのかはわかりませんが、はじめて気づいたときは看板をまじまじと眺めてしまいました。
看板と店内の品揃えは必ずしも一緒ではなく、季節や在庫状況であったりなかったりするみたいです。
いつも気になっているお店です。
ちなみにふじさんの右隣には、今年にはいってからbulbさんというちいさなお花屋さんがオープンしました。
いつか伺ってみたい、と思いながら前を通るばかりでしたが、先日お花を買う機会があり、お店にはいることができました。
お願いしたのは人に贈るためのちいさな花束です。
すっきりしたかわいすぎないかんじで…というふわっとした希望に対し、テキパキご対応いただきたいへんありがたかったです。みるみるうちに店頭のお花たちが花束らしく組みあがっていく様子は、見ていてとてもわくわくするものでした。
渡すまでの短い時間、お花を持って歩くのもたのしく、わたしにまでお花を添えてもらったような気持ちになれました(とってもすてきな花束をつくっていただいたのに、スマホで雑に撮った写真しか残せずブログに載せられないのが悔やまれます…)。
ふじさんとbulbさんを通りすぎ、140mほど進んだ先にあるのが九百屋旬世さんです。
世田谷線付近で数店舗展開している八百屋さんの豪徳寺店で、農家レストラン旬世というビュッフェ形式で野菜が食べられるお店も併設されています。
がやがやした八百屋さんのディスプレイがだいすきで、いつも立ち止まって眺めてしまいます。
こちらのお店はやすくお野菜が買えることもおおく、過去にはぴんしゃんの小松菜をひと束60円ほどで買ったり、太くて立派な長ねぎを3本100円で買ったりもしました。
また、店内ではサンドイッチやフルーツサンド、フルーツタルト、サラダやバインミーも購入することができます。
www.instagram.com具材たっぷりでまるまるとしたサンドイッチが目を引きますが、まだ挑戦したことがありません。
わたしはバインミーを買ったことがあり、八百屋さんならではのしゃきしゃきなますがとてもおいしかったです。
さらに駅方面に向かって北へ向かうと、青い看板が見えてくるとおもいます。sakana baccaさんというお魚屋さんです。
都内で複数店舗展開されており、エキュート品川や中目黒にもお店があるので、ご存知のかたもいらっしゃるかもしれません。豪徳寺店は2021年7月にできました。
わたしも先日sakana baccaさんでお魚を購入しました。ぶりの切り身と、ぶりの西京漬けを一回ずつの合計二回です。脂ののったふわふわしっとりのぶりはたいへんおいしく、とくに西京漬けが気に入りました。購入以来、ひっそり西京漬けブームが続いています。
一尾丸ごとのお魚や切り身以外にも、えんがわユッケなどのおつまみや練り物などの加工品、sakana baccaさんのオリジナル商品だという魚を楽しむビールなんかも売られていて、たいへんたのしいお店です。
店内のおつまみとビールを開けて、その場で飲めたらしあわせなのに…とおもっています。
こちらのお店では定期的にまぐろの解体も行われていて、解体の日にはカマや目玉などの希少部位をふくむ、さばきたてのまぐろを購入することもできます。
srecetteさんの写真展の初日がちょうど解体の日だったので、わたしもすこしだけ見ることができました。いわゆる解体ショーのような声を出しておこなうものではなく、スタッフのかたが黙々とさばいている様子を見守るようなかたちのものでした。
おおきな魚をさばいているさまはなかなか見ごたえがあったので、もしタイミングがあえばぜひのぞいてみてください。
sakana baccaさんまでたどりついたら、豪徳寺の駅ももうすぐです。駅の看板も見えていることとおもいます。そのまま線路の下をくぐって道なりに進むと、山下商店街がはじまります。
日高屋を横目に通りすぎて、70mほど進んだ先にあるのがAtelier de Terrine maison okeiさんです。
こちらも2021年の8月にオープンした、新しいお店です。
名前のとおりテリーヌがメインのお店で、いろいろな種類のテリーヌを食べることができるそうです。
テリーヌをはじめとするお惣菜のテイクアウトもやられていて、写真にもうつっているショーケースはずらっと並んだテリーヌが圧巻です。
土日はお昼から店内営業されているようなので、パフェを食べたあとテリーヌを食べながら軽く一杯…なんてたのしみかたもいいかもしれませんね。
伺う機会をずっと狙っています。
Atelier de Terrine maison okeiさんの角を左にまがると、左手にあらわれる黒い建物が目をひくとおもいます。MYE blend tea atelierさんです。
江戸時代から続く大佐和老舗さんというお茶屋さんの八代目の方が立ち上げたお店で、お茶の販売、試飲はもちろん、自分のこのみにあわせた茶葉をブレンドしていただけるYOUR BLENDというサービスが提供されています。
完全予約制のYOUR BLENDの日と、予約なしで入れるOPEN DAYがわかれているので、ホームページで予定をご確認のうえ伺ってみてください。
わたしも先日YOUR BLENDの予約を入れて、お店に伺ってみました。
ふだん中国茶を飲むこと、洋菓子と飲みたいのでお菓子に負けない味わいがほしいことをお伝えして、ぐりという製法の茶葉をメインとしたブレンドのお茶を作っていただきました。かなりじっくりお話しを聞いていただけるので、緑茶についてほとんど知識のないわたしでもとてもたのしく、興味深い時間が過ごせました。
作っていただいたお茶はふだん飲むお茶のひとつに仲間入りし、お菓子とあわせて飲んだり、在宅勤務のおともに飲んだりしています。
最近これは! とおもったのは、srecetteさんの金柑スパイスフロマージュのマカロンとの組み合わせです。マカロンを食べたあとお茶を飲むと、口の中にふわっとスパイスの香りがひろがってたいへんしあわせでした。
MYE blend tea atelierさんから緑道をはさんですぐ向こうに見えるのが、冨永オリジナルデリカテッセンさんです。
手作りのハム、ソーセージを販売されているお店です。
わたしは骨がついていてかわいいリブフランクと、5種類のウインナーがセットになっているMIXウインナーをいただいたことがあり、どちらもおいしかったです。
MIXウインナーはどれが何味なのかきちんと確認するのをおこたっており、おいしいし知ってる味なのになに味だろう…! とおもいながら食べてしまったのでいつかリベンジしたいです…。
ギフトセットの販売もされているので、実家への贈りものにもいいなあとおもっています。
冨永オリジナルデリカテッセンさんをのぞいたら、来た道をもどってふたたびAtelier de Terrine maison okeiさんの通りを進んでください。
北へ70mほど行くと右手になにやら雰囲気のあるお店が見えてくるとおもいます。冒頭にも触れたOLD NEPALさんです。
話は過去にさかのぼりますが、わたしは2020年を自分にとってのカレー元年だとおもっています。
これまでも食べたことがないものが食べたいという気持ちで北インドカレーを食べ、タイカレーを食べ、スパイスカレーを食べてきたものの、自分はまだ自分のすきなカレーをわかっていないというきもちがこれまでずっとありました。
そんななかでとつぜん、これだ! とおもうカレーに立て続けに出会うことができたのが2020年で、この年にわたしのカレー解像度はぐぐっとあがりました。
そんなわたしのカレー元年を象徴する3店舗が千歳船橋のkalpasiさん、田町のゼロワンカレーA.o.Dさん、そして豪徳寺のOLD NEPALさんです。
OLD NEPALさんは、ランチは予約なしのダルバートを、ディナーは完全予約制のコースを提供されているネパール料理店です。
ダルバートとは、ネパールにおける定食のようなもので、ダールという豆のスープとごはん、カレー、副菜がセットになったものです。ディナーでもコースの最後に登場するので、ランチで伺ってもディナーで伺っても食べることができます(画像は昨年の春に提供されていたディナーのダルバートです)。
当時ネパール料理に興味はあったもののまだほとんど体験したことがなかったわたしは、絶対においしいお店でダルバートを食べたいと心に決めてOLD NEPALさんへ伺いました。
OLD NEPALさんのダールのやさしい味はそのあと都内で伺ったどのネパール料理店ともちがい、わたしを魅了し続けています。
しかしながら、わたしは今回のツアー行程にOLD NEPALさんを入れるのはあまりおすすめしません。
なぜならダルバートはとてもたっぷりあり、たいへんおなかがいっぱいになるのでパフェのあとに食べられる気がしないからです…。
OLD NEPALさんへはぜひ、srecetteさんとは日を分けて足を運んでいただくのをおすすめします。
さて、今回のツアーでご案内したいのはOLD NEPALさんの2階にある、sunyaさんというスパイス屋さんです。OLD NEPALさんが運営されており、入口の右手にある階段をのぼった先にあります。
店内にはスパイスのパッケージがずらりと並び、たくさんのスパイスの香りがまざったなんともいえない香りが立ち込めています。
シナモンやクローブ、ナツメグなどのよく知っているスパイスから、はじめて聞く名前のスパイス、バスマティライスやダールに使う豆、お皿や精油セットの雑貨などなど、ネパール料理やスパイスにまつわる商品を購入することができます。
わたしのおすすめはこちらのお店の1番人気の商品、ティムルコチョップです。
唐辛子とネパール山椒、にんにくやオイルをあわせた調味料で、OLD NEPALさんでもランチのダルバートに追加することができます。
一見からそうなのですがほとんどからくなく、お料理に使うと旨味と風味がぐっとつよまります。
個人的にすきな食べかたは、ケンミンの焼きビーフンにかける食べかたです。
もともとケンミンの焼きビーフンに山椒をかけるとおいしいとおもっていたのの延長でかけてみたところ、旨味ましましになってたいへんおいしかったのですっかり定番になってしまいました。ぜんぜんおしゃれな使いかたではなく恐縮ですが、気になったらぜひ試していただきたいです。
余談ですが、ケンミンの焼きビーフンは袋の裏のレシピより野菜もお肉も2〜3倍いれたほうがおいしいとつねづねおもっています。そのぶん調理時間がかかるので、火がとおったかはきちんと見てください。
わたしはいつもひとりあたり小松菜1/2わ、ねぎ1本、しいたけ2個、豚肉切り落とし120g、たまごひとつとかでつくっています。
本題にもどって豪徳寺ツアーの続きです。sunyaを出たら、先ほどまでの道をまた進みます。
100mほど北へ行くと、なんともおもむきのある店構えと黄色の看板が目をひくお店があらわれます。旬菜魚 いなださんです。
こちらは孤独のグルメでも紹介されたこともある人気の定食屋さんで、これまで2回伺いましたが2回とも並んでいる方がいました。
OLD NEPALさんでダルバートは食べるのはちょっとおなかの容量的にきびしいですが、和食の定食ならはいるかな…とおもって紹介させていただきます。
そもそもパフェっていったんおなかは満たされますが、ほとんど水分みたいなものだし、すぐおなかがすく…とおもうわたしは少数派でしょうか。ちょっと前にsrecetteさんのパフェを食べたあとちかくでパンを買って、あ〜おなかすいた、と言ったら笑われたことがあります…。
お店の外に洋食メニューとその日のおすすめ定食が出ていて、そのなかでも迷うのに、店内にはいると焼き魚や煮魚の定食、一品メニューまであってますます迷います。こころして入店してください。
わたしがこの日注文したのは、アジフライとお刺身の定食でした(定食は写真が撮りづらいので完全にミスチョイスでしたが、食欲には勝てないのでしょうがないです)。
ザクザクの衣のなかにしっとりしたアジが閉じ込められたアジフライも、一般的なお刺身の1.5〜2倍はあろうかというぶあついお刺身もおいしかったです。
付き合ってくれた家族がたのんだ海鮮丼が有名なようで、この日も海鮮丼をたのんでいるかたがほかにも数人いらっしゃいました。
別の日に食べたカレイの煮付けがめちゃめちゃおいしかったので、つぎに行くときはゴローちゃんリスペクトもかねてぶりの照り焼きを食べたいです。
いなださんでおなかがいっぱいになったら、つぎが最後の目的地です。来た道をすこし戻って最初の角を右へ曲がり、世田谷線の線路方面へぐぐーっと北西へ住宅街をつっきってください。
500mほどいくと踏切があるので渡ってすぐ、左手にあわいラベンダー色の壁がかわいいお店が見えるとおもいます。最後の目的地、yerîtさんです。
お昼はお菓子屋さん、夜はビストロのお店です。
お菓子屋さんは16時までですが、売り切れ仕舞いの日もあるようなので、絶対買いたいものがあるかたはお気をつけください。
店内はショーケースがなく、お皿に並んだお菓子たちがかわいいです。
この日はsunyaさんのスパイスを使われているというチョコレートサンドクッキーを購入しました。
別日に購入したキャロットケーキがいまのところいちばんこのみです。ほろほろしっとりでとってもおいしかった…。
夜のビストロ営業にもぜひ伺ってみたいです。
yerîtさんでお菓子を買ったら今回のツアーは終了です。線路沿いに南下すれば豪徳寺駅に戻れます。
おつかれさまでした!
ちなみに、今回はまず豪徳寺、ということで、srecetteさんのお店から豪徳寺周辺をぐるっとまわるコースを案内いたしましたが、srecetteさんのお店からちょっとしたお散歩圏内で遊びに行けるお店はたくさんあります。
松陰神社前の大人気パン屋さんことBoulangerie Sudoへは徒歩20分ほどで行けますし(写真はモンブラン界でいちばんすきかもとおもっているモンブランデニッシュです。ウインナーとナスが乗ったタルティーヌもおすすめです)、
もうすこし足をのばして2.5kmほど田園都市線方面に南下すればクラシックなケーキがおいしいパティスリービガローもあります(写真はラムがきいていておいしかった栗のフランです。焼き強めのザクザク生地がおいしいミルフィーユがだいすきです)。
予約困難店なのでsrecetteさんと同時に予約を取るのはむずかしいかもしれませんが、カレー元年を象徴する店舗として触れた千歳船橋のカレー屋さん、kalpasiへも2kmほどです(写真は昨年食べたChinese Thaliです。めちゃめちゃおいしかった…)。
そしてもちろん、豪徳寺は今回紹介したお店以外にもたのしいお店がたくさんある場所です。行程に入りきらなかったお店や、まだまだ知らないお店もあるとおもっています。
ぜひsrecetteさんだけでなく、お店の周辺でもいい思いをして帰っていただけたらうれしいです。
開店記念Mintopiaの人気ぶりを見るに、次回以降も豪徳寺のお店はたいへんな予約困難が予想されます。
プレミアチケットを勝ち取ったかたに、豪徳寺のこともすきになってもらえるといいな、といちsrecetteさんファン、いちOLD NEPALさんファン、いち豪徳寺好きとしておもっています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!