はじめての台湾ひとり旅 2日目前編 雙連朝市〜迪化街
こんにちは、あわあわです。
前回更新しました台湾旅行記の続き、本格的に観光に繰り出す2日目編の、さらに前編です。1日1記事で更新していくつもりでしたが、たいへん長くなってしまったので2日目は前後編、3日目は前中後編にわけることにしました。
前回、1日目の様子はこちら。
merryberrymerry.hatenablog.com
というわけで、前回同様時系列にそって、ちまちま書いていきます。
今回の行程は以下のようなかんじです。
- 7:00 起床&雙連朝市で白玉スープ
- 10:00 屋台の群れでしらすチャーハン
- 10:30 カルフール&迪化街でお買い物
- 13:00 施家鮮肉湯圓にてやばい肉の丼とやばいスープ
- 15:00 ホテルで一時休戦
7:00 起床&雙連朝市で白玉スープ
前日3時半に寝るのになぜこんなスケジュールを立てていたのか、ちょっと不思議でしたがとにかく7時に起きる予定で目覚ましをかけていたので、30分ほど二度寝してから8時半ごろ出発しました。ホテルから30分ほど北に向かうと目的地である雙連朝市です。このとき小雨がぱらついていましたが、傘をさしているひとはあまりいませんでした。
途中道を歩いていて思ったのですが、台北駅周辺、駅舎自体はとてもぴかぴかで近代的なのに、一本大通りをはさむと旧市街というかんじで、名駅の道向かいに高岳があるような*1、いかにも再開発しましたという街並みに感じました。わたしはちょっとふるい街並みのほうがすきなので、街の中心からすぐそういう場所にアクセスできるのは楽しいです。
雙連朝市には9時ごろ到着しました。
まずは腹ごしらえ…というわけで、台湾1食目と決めていた燕山湯圓に向かいます。
Instagramで見かけて気になっていたお店で、鹹湯圓という、肉餡のはいった白玉のスープがお目当てでした。
席付きの屋台かなと事前に確認していた写真の印象で思っていましたが、屋台は調理スペースで、屋台の裏にある建物が飲食スペースになっていました。
わたしがお店の前できょろきょろしていたところ、スタッフさんが「だんご!? 肉だんご!???」と声をかけてくださり、必死にうなずいてひとまず注文完了です。おそらく本来はあいている席についてから注文するシステムだと思います…。テーブルは4人がけのものがいくつか置いてあり、わたしはひとり客の女性に声をかけて相席しました。
常連さんの連れていた黒いツヤツヤの犬が味のついていない内臓を食べさせてもらっているのを見ていると、白玉スープはすぐ到着しました。
これがとてもおいしかった…。白玉はむちむち、肉餡はちょっとあまくておいしい、そしてスープはとってもやさしい味…。緑の葉っぱがセロリなのですが、このセロリがうすーい味のスープにとてもおいしい味を出していて最高でした。
セロリすきなかた、白玉すきなかたにはとてもおすすめです。ホルモンがはいったタイプもあるみたいなので、今度はきちんと注文してそちらも食べてみたいです。
お会計はお店を出るときにスタッフさんに渡します。自分が出されたのがほんとうに自分の目当てにしていた鹹湯圓なのか、若干自信がなくてすこしどきどきしましたが壁のメニュー表通りのお値段で安心しました。
鹹湯圓を食べたら腹ごなしがてら雙連朝市をうろうろします。小雨が降るなかでしたが、常にひとが流れているくらいの混雑度でした。
ひとしきりうろうろしたあと購入したのがもうひとつのお目当て、塩水意麺です。料理研究家のツレヅレハナコさんがこよなく愛している台湾の乾麺(その情熱は、製造工場に見学に行ったほど*2)で、ぜひお土産に買って帰りたいと思っていました。雙連朝市には塩水意麺が売られているお店がわたしの見たかぎりでは2店舗あり、より観光客にやさしそうな屋台で購入。一袋に10食ぶんくらいはいって240元でした。
日本に帰ってからたびたび茹でて食べていますが、ツルツルしこしこしたなんとも言えない食感で、くせになります。
10:00 屋台の群れでしらすチャーハン
雙連朝市を出て西のほうにてくてく歩いて、朝食2食目です。慈聖宮というお寺(?)の横に、ずらっと屋台の並んだ道があり、そこで食べるしらすチャーハンがここでのお目当てです。
チャーハンが食べられるのは屋台の中でも阿蘭大鼎魩仔魚蛋炒飯というお店です。店名のとおりおおきい鉄板でつくるチャーハンが名物だそうです。
こちらのブログで絶賛されていて、しらすもチャーハンもすきなのでスルーできませんでした…。
店先の看板を指差しながら魩仔魚蛋炒飯が食べたいですとお店のかたにアピールすると、席に通していただけました。
ほどなくして提供されたチャーハンは奥にあまい味がするのと、卵がやわらかいのがおいしかったですが、理想のチャーハンとはすこしちがいました…。たぶんお米の食感がひっかかったんだと思います。
このあたりは完全にこのみなので、しらすチャーハンがすきなかたはトライしてみてもいいと思います。
お会計タイミングがよくわからずべつのお客さんがお金を払っているタイミングでわたしもそっと小銭を渡してみました。本来注文待ちの間にお支払いすべきものだったかもしれない…。
この屋台街、なかなかディープな雰囲気がただよっていておもしろかったです。わたしが気になったのは営業しているのかしていないのかわからない、ショーケースがぎゅうぎゅうになっている屋台です。
実際ここで食べる勇気はないけどお客さんがいたらじっと見てしまう気がします…。
10:30 カルフール&迪化街でお買い物
ふたたび腹ごなしにお散歩しながらお買い物です。
カルフールの通りにお茶っ葉を量り売りするお店が何軒かありました。家はティーバック派なのでここでは購入しませんでしたが、お茶のいいかおりが道を歩いていてもただよってくるのでたのしかったです。
カルフールでは、おでん用のねりもの(キティちゃんの顔の練り物があってかわいかった)を見たり、あまりお土産を買う気のないまわりかたをしてしまった気がします…。
いごろうさんに頼まれていたホタテ味の味の素があったので、それだけ購入しました。
わたしはすっかり忘れていましたが、基本台湾のスーパーでは買い物袋がもらえないのでエコバックを持っていくと便利です。
カルフールをあとにしたら迪化街へ。
迪化街は、乾物屋さんがたくさんある問屋街です。歩いている間ずっと漢方のような、すこし薬っぽいかおりがしていました。きくらげや干し椎茸がうずたかく積まれている光景は圧巻で、歩いているだけでたのしいです。
うろうろしながらまず向かったのは印花楽というおしゃれファブリック屋さん。
スーパーで袋がもらえないように、台湾ではレジ袋撤廃の流れがあるそうで、そこから生まれたタピオカホルダーがほしかった…のですが、ぴんと来る柄がなくてなにも買わずに出てしまいました。
お店はにゃあコラボをやっていて、にゃあと台湾ごはんのランチョンマットがあったのがかわいかったです。
ちなみにこちらのお店、最近知ったのですが日本の蔵前にもお店があります。ちょっと前にLAIMOちゃんコラボがやっていて、もしかしたらまだLAIMOちゃん柄のティッシュケースやサコッシュがあるかもしれません…。とてもかわいかったのでよかったらぜひ。
続いて向かったのが、日本語が話せるスタッフさんがおおいために日本人観光客だらけになっているという新點子茶舖。
ほんとうにスタッフさんが日本語で話しかけてくださるので、店内ほぼ日本語しか聞こえない状態でした。わたしは今どこに…? という気持ちになるお店です。
ここで購入したのがお湯をそそぐとお花がひらくジャスミン茶(家で飲んでみたらお花というよりマリモみたいになっておもしろかったです)と、ごま油と生姜のやばい調味料です。
やばい調味料、こちらのお店について調べているときにやばいやばいと話題だったので、カルフールでも存在を確認していました。もちろんカルフールよりこちらのお店のほうがすこし値段はたかかった*3のですが、味見させてもらったそれがとてもおいしかったのと、丁寧な接客がとてもよくて、こちらのお店で購入しました。卵かけごはんにかけたり、塩水意麺にあえたり、レンチンしたナスにかけたりと家で活躍しています。おいしすぎるので、わたしはすくったあとのスプーンも舐めています…。
最後に向かったのが…というかウロウロしていたらたどりついたのが、正元参薬行という漢方屋さんです。
このお店もこちらのブログで知りました(この記事の後半に漢方屋さんについての記述があります)。
濃い漢方の肉骨茶がつくれるということで、お店の中をうかがっていたらほかのお客さんが気づいてお店のかたを呼んでくださいました(台湾、そういうやさしいムーブがとてもおおい…)。お店のかたにこれがほしいですと示すと、100元です、と1と0と0を手で示してくださったので、お支払いして購入。
日本に帰ってから大根とスペアリブを煮込んで肉骨茶をつくったところ、お砂糖をいれないのに漢方のうすあまーい味がして、めちゃめちゃおいしかったです…。また台湾に行ったら絶対家に購入したいお土産ですね…。
13:00 施家鮮肉湯圓にてやばい肉の丼とやばいスープ
うろうろしているうちにおなかもいいかんじになってきたので、迪化街を北上して施家鮮肉湯圓に向かいます。
準備編*4でも紹介した、私的台北好味帖で紹介されていて気になったお店です。
お目当ては店名にもなっている湯圓(白玉スープのことですね)ではなく、焢肉飯と鳳梨苦瓜雞湯です。お店にはいって席につくと注文用紙が渡されるので、それに必要な数を正の字で記入して注文します。
ほどなくして到着した焢肉飯と、鳳梨苦瓜雞湯がこちら。
このお店がたぶん今回の台湾旅行でいちばん好きなお店だった気がします…。焢肉飯もポーションがおおきめなので食べられるかなと思いましたが、おいしすぎてスルスルはいってしまいました。
まず焢肉飯はどん、と乗った角煮がはしでほぐれるやわらかさでおいしく、手前のメンマもかなりわたし好みの味でおいしく、さらには下に野沢菜や魯肉(魯肉飯のうえの肉のことをこう言うらしいです)がかくれている豪華さで、下をささえるお米がきちんとおいしい*5! 台湾で食べたお米部門では暫定1位くらいに気に入っています。
そして鳳梨苦瓜雞湯! スープ! 台湾のスープ…! どうも私的台湾好味帖の作者である内田さんは、台湾のスープにこだわりがあるようだな、と本を読んでいるときから気になっていましたが、こちらで完全にわかってしまいました。台湾のスープはおいしいです。今回食べたのは澄んだなかに白苦瓜の苦味やパイナップルの酸味がさわやかにひろがる滋味深すぎる味で、骨つきの鶏肉がごろんとはいっているほか、頭を落とした煮干しが何尾も沈んでいて、食べ進めるたび仕事の丁寧さと、あ~~~~これはおいしくないはずがないですわ~~~~という説得力のあるとんでもないしろものでした…。
やばい丼を食べ、やばいスープを飲みながら、うすうすわかっていたとはいえわたしは確信します。台湾、とてもおいしいです。色の濃い魯肉飯が台湾グルメの代表のような顔をしているためか、訪れるまでがっつり系とばかり思っていましたが、台湾料理の味付けはうすめです。そして、迪化街のような乾物問屋街が発達する、出汁文化の非常に栄えた美食の街だったのです…。
今度台湾に来るときは、もっと調べてスープ巡りの旅をしたい、とわたしはここで心に誓いました。
15:00 ホテルで一時休戦
やばい丼とやばいスープをおなかにおさめたら、睡眠不足でうごいていることもあってじわじわ疲れがやってきました。いったんホテルでおやすみすることにして、台北駅方面に南下しながらお散歩を再開します。
途中コンビニによって無糖のお茶チャレンジ(20元でした いろはすより安い)をしつつ、1時間半くらい歩いてホテルに戻ります。休むためにホテルに戻るのに、そんなに歩いて大丈夫なの? とこれを書いている現在のわたしは思っていますが、とにかく台湾の街歩きはたのしかった思い出があります…。
というわけで、きりのいいところで2日目前編はおしまいです。
移動日だった1日目から一変、ゴリゴリ観光に繰り出している様子をやっと更新できました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!