日々の泡

書きたいときに書きたいことを書きます。

すべての現場主義者にCHaCK-UPを観てほしい

こんにちは、鉄は熱いうちに打ちたいほうのあわあわです。

先日、ついかっとなって前日にチケットを取り、「CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~」(http://www.nelke.co.jp/stage/CHaCK-UP2015/ )を観劇したら、推しを増やして帰ってきてしまったので、その話をします。

 

 

 

※注意※

2015年1月に行われた「CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~」公演をまるっとネタバレしています。もちろん公演の核心に触れる内容となっておりますので、まだ知りたくない方は読まないでください。

 

今回の公演を観た以外にほとんど知識のないままひとが付け焼き刃知識で書いている文章です。

デリケートな部分にも触れているため、そうじゃない!!! と思われるファンの方もいるのではと思いますが、個人の感想ですので優しくしてください…(でももし間違っていることがあったら指摘していただけるとありがたいです)。

 

また、この文章を書くにあたって仕入れた基礎知識は、一部

「宇宙人アイドルCHaCK-UP(チャックアップ)が気になる人へのまとめ - Togetterまとめ」:http://togetter.com/li/721597 

を参考にさせていただきました。とってもわかりやすかったです。ありがとうございます。

 

 

 

1 CHaCK-UPとは? ネルケのアイドルステージとは?

 

CHaCK-UPとは、テニミュなどを手がけるネルケプランニングによって制作されているアイドルステージシリーズのひとつであり、男性アイドルグループです。


「CHaCK-UP~銀河伝説~」-CHaCK-UP - YouTube

アイドルステージシリーズとは、前半で舞台、後半でアイドルのライブを行う二部構成の公演です。また、このアイドルステージにおいて描かれるアイドルは、その舞台においてアイドルを演じる俳優と、友人のように扱われているのもこのアイドルステージの特徴のひとつです。CHaCK-UPにおいて、アイドルを演じる俳優たちはCHaCK-UP Friends、CUF(シーユーエフ)という、CHaCK-UPを応援するために有志で結成したユニットである、と説明されています。*1

つまり、アイドルステージシリーズにおいて、アイドルを演じる俳優と、アイドルは別の人間である、とされているのです。たとえばおなじアイドルステージシリーズに登場するアイドルであるプレゼント◆5のメンバー、ヤマトを演じる佐藤流司くんは、彼のTwitterにおいてプレゼント◆5の公演期間中「当日券でヤマトくんを応援してきます!」というような旨のpostをしています。このように、俳優自身のSNSなどでも俳優自身とアイドルは別の人間です。

このあたりはわたしもいまいち理解できていないのですが、アイドルの実在性を補強するための設定なのかな? とばくぜんと思っています…。

 

そして、CHaCK-UPはそんなアイドルシリーズの第三弾としてネルケプランニングから発表されたシリーズです。さきほどアイドルと俳優(CUF)の関係について説明しましたが、CHaCK-UPにおいてはこの設定にもうひとつ設定がくわわります。

CHaCK-UPは宇宙人アイドルですが、宇宙人というのはあくまで設定で、中の人はSOJ学院という高校の芸能科に通う高校生なのです(わたしはほんとうに宇宙人のアイドルだと思ってCHaCK-UPを観に行ったので若干混乱しました)。

この中の人が高校生である、という情報は、先ほどの公式ページにも記載されていないように公式側からはほとんど提供されませんが、前半の舞台パートにて演じられています。高校生姿と宇宙人アイドル姿は当然ながら身につけているアイテムやキャラクターデザインが異なるため、なにも知らないでいくとちょっと混乱するかもしれません。

もうちょっと情報を提供してくれたほうがやさしいのにな…と思っていますが、まだわたしは性格などを説明するほど詳しくないので、名前だけ紹介しておきます(性格やキャラ付けについては、公式ブログやはじめに貼ったtogetterを見ていただくといいと思います)。

 

☆CHaCK-UP(アイドルの名前、本名、CUFの名前の順です)

赤担当:火星人☆マル

    火山武(ひやまたける)

    中尾暢樹(なかおまさき)

黄担当:金星人☆ヴィー

    美野アカネ(よしのあかね)

    古川裕太(こがわゆうた)

青担当:水星人☆ミミタ(現在美波旅生が留学中のため、活動休止中)

    美波旅生(みなみりょう)

    本田礼生(ほんだれお)

緑担当:木星人☆ジュジュ

    鳴上林檎(なるかみりんご)

    影山達也(かげやまたつや)

オレンジ担当:土星人☆ドット

    土岐原穣(ときはらみのる)

    崎山つばさ(さきやまつばさ)

白担当:天王星人☆レイ(このグループのキャプテンで、キャップとも呼ばれます)

    天宮王成(あまみやきみなり)

    古谷大和(ふるややまと)

ピンク担当:冥王星人☆ポミィ(今回の公演より参加)

    美波日音(みなみかのん)*2

    福島海太(ふくしまかいた)

 

ちなみに、CHaCK-UPのファンのことをチャームといい、アイドルの担当色+チャームで自分が誰推しかをあらわします(わたしは火星人☆マル推しなので、赤チャームです)。また、CHaCK-UPのライブをスペーストリップと言います。

 

CHaCK-UPについて、ここまでざっくり説明しましたが、なんとなくはわかっていただけましたか…? 自分がわかるようにしかまとめられないので、実際の設定や認識とはやや違う部分があるのではないかな~と思っています、すみません…。

 

公式などの展開において、アイドルを指す際は○○星人☆を省いた呼び方で、高校生を指す際は名字のカタカナ呼びで、それぞれ表記されているようなので、この文章においても以下はそのように表記します(ただし、美波日音については美波旅生と同じになってしまうため、カタカナフルネームで表記します)。

 

 

 

2 CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~

 

そんなCHaCK-UPの新作が、今回わたしの観に行った「CHaCK-UP~ねらわれた惑星~」です。2014年夏の公演においてはCHaCK-UPがデビューに至るまでの経緯が描かれたようですが、今回の公演はそんな彼らの転機とも言える内容となっています。

それには彼らCHaCK-UPの青担当ミミタが関わっています。先ほど、メンバーの名前を紹介した際にも書きましたが、ミナミが現在留学中のため、不在となっているからです。わたしは詳しく事情を知っているわけではありませんが、おそらく本田礼生くんのお仕事の都合では、と思っています。*3そして、今公演ではミナミの不在を取り上げた内容になっています。

 

ざっくり今回のストーリーパートを説明すると、こんな内容になっています。

★次のライブのミーティングのため集まったCHaCK-UP。アマミヤはミナミの不在と、知らない少年(ミナミカノン)の存在に気付きます。ミナミは? と問うと、ほかのメンバーは「彼がミナミだ」と少年を指し、また少年も「僕がミナミだ」と主張します。信じようとしないアマミヤにほかのメンバーは体調不良を疑い、ミナミを名乗る少年はアマミヤに薬だと言って謎の錠剤を手渡します。

★ミナミを名乗る少年がほかのメンバーを洗脳したのでは!? 彼は宇宙人なのでは!? この錠剤を飲めば自分も記憶を改ざんされてしまうのでは!? などと考えたアマミヤは少年に詰め寄ったり、一度話し合おうとさとすメンバーから逃げ出したりします。

★ついにメンバーと少年にかこまれたアマミヤは、少年はミナミの弟、ミナミカノンであり、ミナミが留学に行っている間ミナミの代わりに冥王星人☆ポミィとしてCHaCK-UPに加入することになった、ということを説明されます。アマミヤはミナミが旅立つ日、みんなと一緒に見送りに参加していたにも関わらず、そのことをすっかり忘れてしまっていたのです。*4

冥王星人☆ポミィをメンバーにくわえたCHaCK-UPは、ふたたびミミタが帰ってくる日にきちんとミミタの帰る場所を用意しておくためにも、新しい6人でがんばっていくことをもう一度誓いあうのでした。

いろいろとはぶいた結果身も蓋もないかんじになってしまいましたが、だいたいこれであっていると思います…。

 

わたしはイベントで一度彼らのことを観ているのですが、その当時は知識がまったくなく、不思議な衣装といろいろ設定がありそうな雰囲気に圧倒され、今回の公演もはじめはあまり行くつもりはありませんでした。突然チケットを取ったのはフォロワーさんの絶賛があったのと、そのときちょっとむしゃくしゃしていたからです。そんな新規がこのストーリーパートを観てびしばし感じていたのは、CHaCK-UPのホーム感でした。

 

ストーリーパートとライブパートの間、前説のリハーサルをするCHaCK-UPの通う高校SOJ学院の校長先生と、今回の公演のゲスト、プレゼント◆5のヤマトとの間でこんな会話がありました(すごくうろ覚えです)。

ヤマト「なあでも、どうしてミナミを行かせちゃったの? CHaCK-UPはまだまだこれからだし、こんなにお客さんもはいるようになったのに…」

先生「たしかにミナミは大切なメンバーだ。でも、だからといってずっとだっこしていたら歩き方がわからなくなっちゃうだろう…? きっと向こうでつらいこともたくさんあるだろう。もし傷ついて帰ってきたらそのときは私たちでだっこしてあげようね」

 

わたし、なんて優しいんだろう…! って思いました。ミナミにじゃないです。すごくわたしたちに優しくしてくれる公演なんだな、って感じました。

あるはずのお仕事がなくなったり、いるはずのメンバーがいなくなったり、変更になったり、自分の思っている優先順位と向こうの思っている優先順位が食い違ったり、そういう経験ってどこの業界を追っていてもきっとあると思います。わたしたちはそういうときSNSや友人との会話で悲しんだり愚痴ったり怒ったりはできるけど、公式サイドにだんまりされてしまうともうなにもできないです。

 

でも、CHaCK-UPはミナミがいなくなる悲しみを受け止めてくれます。受け止めたうえで、前に進もうね、ってしてくれます。

アマミヤがミナミの不在を忘れて探しまわるのも、CHaCK-UPはあの6人だった、ということを補強してくれています。そして、ミナミの不在はあくまで留学であって、ミナミの帰ってくる場所を用意するためにもCHaCK-UPをがんばろう、と未来を約束してくれてもいます。ミナミのことを待っていてもいい、と明言してくれているんです。

 

ミナミを探すアマミヤも、留学について先生に問うヤマトも、わたしたち目線です。わたしたち目線で、ミナミの不在についていろいろ行動を起こしてくれます。

 

秋元康プロデュースのアイドル特有のものなのか、それ以外のアイドルにもそうなのかはわかりませんが、わたしはアイドルのお仕事にたいして、「グループ内仕事」と「外仕事」という概念を持っています。

握手会やコンサート、劇場公演、あるいはマジすか、オールナイトニッポンなどの、グループ内でまわしているお仕事がグループ内仕事です。それに対し、グループを出て行う仕事が外仕事です。たとえば乃木坂46のメンバーが白鳥美美子役で学蘭歌劇「帝一の國」に出たり、黒主優姫役で「ヴァンパイア騎士」に出たりするのは外仕事と言えるでしょう。

そういう概念をテニミュに流用して、テニミュ卒業後のお仕事や、テニミュの合間にさしこまれるテニミュ以外のお仕事を、わたしは外仕事のようにとらえていました。テニミュを彼らのホームであるように、勝手に感じていたからです。

 

CHaCK-UPを以前から応援しているチャームのみなさんにとって、CHaCK-UPこそがミナミ(本田礼生くん)のホームだ、と思っているひとは、きっとたくさんいるんだろうな、と思いました。

そして、ミナミが留学しても、ミナミの不在をこういうかたちで受け止めさせてくれるCHaCK-UPはすごくホームらしいホームですてきだな、とも思いました。

 

もちろん以前から追いかけていたチャームのみなさんには、もっと思うところあるかもしれません。けれどわたしは勝手に受け止められた気持ちになって、涙腺がゆるみました…。

 

(SOJ学院から青春学園に留学ってめっちゃおもしろい…とも思いました、すみません)

 

 

 

3  舞台がバクステになる

 

CHaCK-UPの優しさについて感傷たっぷりに長々書きましたが、もちろんCHaCK-UPの魅力はそれだけではありません。

プレゼント◆5の一部メンバーとSOJ学院の校長先生による前説ののち、後半のライブがはじまります。ライブはCHaCK-UPの代表曲、CHaCK-UP~銀河伝説~からはじまりました。以前にもイベントで観たことのある曲だったため、周囲の振りコピに圧倒されつつサイリウムを振っていました。振りコピ覚えたいです。

そしてわたしは、ストーリーパートから一転クールなレイの姿に、今までのストーリーパートがバックステージとも言える内容だったことに気付くのです(アマミヤ=レイは、ストーリーパートではちょっとずれた熱血キャラですが、アイドルとしてのレイはクールなキャラです)。

 

バックステージ(以下バクステ)とは、もしかするとテニミュ用語なのかもしれませんが、いわゆる舞台やライブ、コンサートの、ふつうに観劇する人からは見えない舞台裏を指します。たとえば練習風景だったり、休憩中、公演中の裏方もバックステージです。特典映像として舞台やコンサートのDVDにはいっているのを、見たことがある方は多いと思います。

 

でも、バクステを初見のひとにいきなり見てもらうのはなかなかハードルが高い、とわたしはすこし思います。

あのキャラクターを演じるあの俳優の素顔や、彼と彼、あるいは彼女と彼女がこんなことをしていた、といったようなエピソードなど、バクステからわかってもらえる魅力は多いです。けれど、初見だとまず誰が誰なのか判別するのがむずかしいことも多いですし、知らないひとの内輪ノリに興味を持ってもらうのは簡単なことではありません。

 

また同時に、わたしは自分の推しているひとを誰かに説明するとき、バクステ的な、ただ公演を観ただけではわからないかもしれないエピソードトークとあわせて説明することが多いです。

たとえばわたしのSKEにおける推しメンバーである須田亜香里ちゃんを誰かに紹介するとき、わたしは彼女のアイドルとしての姿勢(ブログや握手対応と記憶力など)に触れることが多いです。また、7代目手塚国光を演じた多和田秀弥くんについて紹介するとき、彼の手塚というキャラとは真反対なわんこ愛され気質や0距離っぷりについて話す人も多いのではないでしょうか。*5

 

つまり、バクステとは、そのひとを理解したり親近感や興味を持ってもらうのに絶好の材料であるにも関わらず、初見の人にはややとっつきにくい内容となっているのです。

 

けれど、CHaCK-UPなどの舞台とライブの二部構成になっているアイドルステージシリーズでは、アイドルの裏方を舞台として提供しています。それにより観客は、構成を考えられたより見やすく楽しいアイドルのバクステを観ることができるのです。

練習風景や休憩時間などの普段の様子を舞台上で表現することは、推しメンバーを紹介するときにわたしたちが話すようなエピソードトークを具現化することである、と考えてもいいのではないでしょうか。

 

そしてわたしたちCHaCK-UPの観客は、知らず知らずのうちにメンバーの情報を得て、親近感を抱いた状態でライブに挑むことになります。

あるいは繰り返し観劇することで、ライブで気になったアイドルが舞台裏でなにをしているのか知ることもできるのです。

 

ライブだけ観ているのでは、クールなレイが実は若干空気の読めない扱いされていることも、きらきらアイドルのヤマト(彼はプレゼント◆5のメンバーですが)の「わかんね」はちょっとなまっていることもわからないままです(ところでとってもかわいいこのなまり、宮城県出身佐藤流司くんのものなのかヤマトくんのものなのか、どっちなのでしょうか…?)。

 

 

 

4 推しは増やすもの

 

そして一度CHaCK-UPを観劇したわたしが今、舞台裏でなにをしているのかもっと知りたい! ととても感じているのは赤担当のマルです。

 

さきほどライブの一曲目、CHaCK-UP~銀河伝説~で前半の舞台がバクステ的な役割を果たしていたことに気付いたこと、振りコピに圧倒されたことを書きました。

けれどわたしがもっとも目を奪われていたのは、マルの吸い込まれそうなおめめとニカっとした笑顔で逆三角になった口、おおきい振りと、そのまわりから爆発的にひろがるアイドルオーラです。

このブログ記事の冒頭に貼ったCHaCK-UP~銀河伝説~のPVのサビにて、「だけどお願い♪」というパートで首をかしげながらお願いポーズをするマルに、そのあふれんばかりのかわいさの片鱗が見えますが、生で観たマルはもっと光につつまれていた、ともお伝えしたいです。

 

CHaCK-UPについてほとんど知らなかったわたしは、舞台パートである程度推すメンバーを決めてサイリウムを振ろうと思っていました。

そして、ライブがはじまったときは別の色を光らせていたのですが、マルのきらきらにいてもたってもいられなくなって、サイリウムを赤に変えてしまいました。

 

もともとわたしは目を奪われるようなパフォーマンスをする人がすきで、自分のすきな踊りをする子がいると自然と視線が吸い寄せられます。そして、自分の視線が向かう先を信じて推したいとも考えています。

 

今回、わたしの視線が吸い寄せられたのがマルでした。

 

ただとても惜しまれるのは、今回のストーリーパートにおいてわたしがヒヤマ(マル)をほとんど意識していなかったことです…!

どんなふうに動いていたかはなんとなく思い出せるのですが、正直ストーリーその他に気を取られてしまっていて、まったく意識が向いていなかったんです…。

 

もう一度、CHaCK-UPを観たい。上京があと2ヶ月はやければ…。今はそんな気持ちでいっぱいです。

 

とても個人的な愛の話になってしまいましたが、CHaCK-UPのライブはそんなふうに推しをつくってしまうくらい、アイドル力に満ちあふれていたんだな、と思います。マルのきらきらオーラをあびるのに精一杯すぎて、まったく実のある話ができずすみません。

 

終演後、前日の夜にむしゃくしゃしていたことはとおいむかしのように感じるくらい、わたしの心は晴れ渡っていました。そして2014年夏公演のDVDを物販で購入し、夜ご飯をもとめて夜の新宿へくりだしたのでした。

 

 

 

はじめてCHaCK-UPを観たときの気持ちをできるだけそのまま書いておくため、購入したDVDを封印して書いた当記事でしたが、楽しんでいただけたでしょうか…?

 

今回の記事でお伝えしたかったのは、

・CHaCK-UPの優しさ

・構成されたバクステの巧みさ

・マルかわいい

以上の3点です。

 

もともと、

終演後に流した一連の興奮postのなかにあったこのpostへの反応がほとんどなかったために、この感動を誰かに伝えたい、読んでほしい、くだをまかせろ! という気持ちで書きはじめた記事でした。

けれど、書いていくなかで自分の気持ちを見つめなおし、CHaCK-UPのすばらしさやマルのかわいさについて噛み締めることができました。

 

先日先行販売のあったファンミーティングのチケ発には乗り遅れてしまいましたが、一般発売には万全の体制でいどむつもりです。

 

この記事を読んだかたがすこしでもCHaCK-UPに興味を持ってくださること、そしてすてきなスペーストリップに参加できることを祈っています。

ここまで読んでくださってありがとうございました! 

*1:CUFについて説明する公式ブログがこちら: http://yaplog.jp/chack-up/archive/69

*2:日音に関してはまだ名前の読みがきちんと確認できていないため、公演で聞いた音をふりがなとしています。間違っていたらすみません…。

*3:本田礼生くんは2月からはじまるテニミュ3rdシーズンにて菊丸英二役を演じることが決まっています。

*4:記憶喪失の理由としてヨシノが関わっていることがにおわされていますが、これについて今後説明があるかはわかりません。

*5:こういったエピソードや物語性を過剰に押し出すのが48Gであり、AKBドキュメンタリーがその象徴である、とわたしは考えています。

2014年現場まとめ

こんにちは。

あまりにも書きたいときに書きたいことを書くブログになってしまいました。2記事目です。

2014年の現場まとめをちらほら見るので、わたしも作ってみました。

 

今年は61現場で、うちテニミュ関連現場が33(本公演16)、ライブが12、SKE(須田亜香里ちゃん)関連が9、その他観劇が7、というかんじでした。書きながらぬけていた現場がふたつ見つかったので、もしかしたらまだ行っているかもしれない…。

一月ごとにざっくり振り返ります。

 

◎1月

0109:テニミュ四天宝寺夜@名古屋

0110:テニミュ四天宝寺夜@名古屋

0111:ピープル@東京

0118:SKE個別握手会@名古屋

 

・2013年からはじまっていたテニミュ四天宝寺公演が現場初めでした。

そして、名古屋公演と凱旋公演のみチケットを取っていたわたしの、四天宝寺公演初めでもありました。

忍足(東)がいないならべつに…などと言っていながらも3枚のチケットを確保していたわたしは、現場に行って速攻白旗をあげるはめになります。

自分の初テニミュだった全国氷帝公演で、背中が椅子にはりついて動かなくなるくらい圧倒されたあのときの迫力が、ふたたび現場に来ることでまざまざと思い出されたのです。

とくに、ルーキーズの一球勝負がほんとうにすばらしくて…。このすこし前から「尊い」という言葉がさかんに使用されていましたが、わたしは四天公演を観てはじめて「尊い」が腑に落ちました…。

また、全氷後過去をさかのぼった結果6代目青学がすごくすきになってしまったわたしが、みんな違ってみんないい! を実感できた公演でもあります。代替わりとは可能性が増えることで、増えた可能性のぶんおもしろくなれるのかなぁ、と。

・ピープル、自分のtwilogを観るかぎりすごいいいライブだったみたいなのだけど全然思い出せなくてかなしい…。セトリめっちゃいいじゃん…。ここからよっちゃんなしピープルにもどったんだね。

 

 

◎2年

0201:SKE単独コン@名古屋

0202:SKE単独コン@名古屋

0206:SKE48 チームS劇場公演

0208:テニミュ四天宝寺夜@東京

0209:テニミュ四天宝寺昼@東京

0216:SKE個別握手会@名古屋

 

・SKEのナゴヤドーム公演、いちばん印象的だったのは思い出以上センターあかりんと会場を染める赤サイリウムです。(あかりんの推しサイリウムは赤です)

そして片想いFinallyはいろんなことを思い出すしいろんな感情が詰め込まれた曲でとてもウッてなる…。

あと友人がゆまな元気ない、なぜかすごい抜かれてる、ってめちゃめちゃ落ち込んでたことかな…。なにもなくてよかったです。

・そしてその数日後にチームS公演を観に劇場にはいりました! これがなんだかんだ2014年最初で最後の劇場公演だった…。まなつがいるうちにS公演はいろうと思ってRESET公演に応募したのだけど、いいなあと思うパフォーマンスをするのはにししとかまさなみたいな、すでにあかりんのいた公演で観たことのあるメンバーばかりで、わたしがいかにあかりん推しカメラになっていたのか気付く公演でもありました…。やっぱり公演はめっちゃいい。あかりんのいる公演にはいりたいです…。

・名古屋であまりにもよかったのでもう1枚凱旋のチケットを増やした四天宝寺ですが、みなさんがすごく絶賛されるので氷帝推しのわたしはちょっぴりつらくなってました…。

公演自体はすごくよかったし今は整理がついているのでこうしてブログに書けるんですが、1stの映像観て氷帝がいるのとかも今なんでいないんだろうとか思ってしまって…。

テニミュはDDのひとがいちばんハッピーになれると思います、わたしもテニミュからすきになったキャラクターたくさんいるので、どんどんしあわせなDDになりたい。

もちろんはいった現場はすごくたのしかったし、たのしめましたし、四天公演すごくすきですよ!!!

・あかりんがちょうどひと月前に握手会で話したことを覚えていてくれて、というかあかりんのほうから話を振ってくれて、ものすごくびっくりしたしうれしかった…。

 

 

◎3月

0302:テニミュ四天宝寺大千秋楽ライビュ

 

・四天公演中友人と、今日の「…せやな」はいいせやなだったとか今日はちょっと違ったとか言っていたんですが、大千秋楽のせやなは最高のせやなでした。

ライビュ後一緒に観ていた三人でした飲み会がしずかにまとまりすぎてびっくりしました。(いつも歌ったりコールアンドレスポンスしたりうるさい)

 

 

◎4月

0409:ピープル@静岡

0413:TSCPP@大阪

0419:SKE全国握手会@名古屋

0420:ピープル@奈良

0425:帝一の國

0426:テニミュ運動会(一回戦 / 二回戦)

0427:帝一の國

 

・友人とレンタカー借りて静岡でさわやかとピープルしました! いいツアーのはじまりを感じた!

・そしてはじめてのハイタッチと、はじめての三津谷さん個人仕事追いかけ、はじめてのテニミュ運動会。

ハイタッチでは自分が48Gの握手会を経て接触に慣れつつあることを実感しました。

帝一の國では井上小百合ちゃんのかわいさにオペラグラスが固定され、カテコでの三津谷さんの全方位ファンサにびっくりしつつ納得しました。あと舞台を2回以上観ることの大切さをあらためて実感しました。わたしはまだ1回で理解しきることができない…。

テニミュ運動会はシャブだった…。二次元と三次元の境目がかぎりなくあいまいで、今までの人生で出したよりも多い黄色い声を1日で出しました…。雌猫記念日。

 

 

◎5月

0509:ピープル@名古屋

0531:ピープル@東京

 

・このときのピープルツアーはわたしが行ったなかでは名古屋がいちばんよくて、終演後ハッピーピープルだった覚えがある…。

・ピープル東京ファイナルでまんパクからのピープルというめちゃハッピーなはしごを計画して、まんパクで昼酒最高セイヤーしていたら、跡部新キャストの情報がまわってきました。ちょう動揺してまんパク会場で号泣したり中野のスタバで泣いたりライブ中も泣いたりしました…。正直東京のライブは全然きちんと観られていません…。まったく集中できていなかった。

 

 

◎6月

0605:シネマ@名古屋

0620:稲葉浩志ライビュ

0621:リリウム@大阪

 

・シネマのDB2Gツアーはここ1回だけなのですが、このアルバムがすごくいいアルバムなのだなあということをあらためて実感することができるいいライブでした。本編ラストに向かってフロアのボルテージがどんどんあがっていくさまがすごくきもちよくて、いいバンド! いいライブ! と思っていた…。あとGATE聞けない呪いが解けた!

・稲葉さんのライビュは会場が静かすぎてな…。ライブ当たりたかったです。

アー写?(こういうのなんて言うんだっけとっさに出てこない)が発表されてからじわっと気になってたリリウム、感想観てますます気になって観たいなってpostした数分後にTRUMPのDVDを貸してもらえることになって、そこからがわたしの繭期のはじまりでした…。TRUTH REVERSEを順番に観る毎日…。

そして滞在時間数時間の大阪遠征、リリウムは今までTRUMPを観るときに見逃していた視点に気づくことのできる内容で、そうでなくてもめちゃめちゃ絶望して、たぶん舞台観て今年1、2をあらそうくらいぐしゃぐしゃになったのはリリウムだと思います…。

みなさんもよかったらわたしと一緒に絶望しましょう、DVDならあります。

 

 

◎7月

0712:テニミュ全国立海夜@東京

0713:テニミュ全国立海昼@東京

0718:テニミュ全国立海夜@東京

0719:河童昼

 

・2ndシーズン最後の公演、そしてわたしの2推しである幸村が試合する公演がはじまりました。

「越前! 勝負だ!」からのTHIS IS~で、めっちゃ少年まんが! と思ったし、あっこれはもう抜け出せないやつだな…とも思いました。ほんとうにあの衝撃はすごかった…。

でもとにかく長い長い公演で、2回観てもはじめから終わりまでをとらえることができなくて、3回目くらいでようやく理解しはじめました。そして、跡部キャスト変更で5月末に号泣したわたしですが、小沼くんの跡部を観て、キャストが変わってもキャラクターの物語は損なわれないということを実感することができました。跡部様は跡部様以外のなにものでもないです! 小沼くんありがとう! 跡部様ありがとう! 

・そして三津谷さんの個人仕事を追いかけて観に行った河童、これもすごくつらかった…。マチソワできるスケジュールだったのにもうつらい、観たくない、と泣いたあとの顔でチケット代より高い焼き鳥を食べました…。前述したリリウムにならぶくらいしんどかったのが河童です。

今思えばもう1回くらい観ておけばよかったんですが、喉元すぎれば熱さ忘れる系のあれかもしれませんし、あるいはもう1度観たらまた感想が変わるのかもしれません。

みんなに肉まん配ってまわりたいです…。

 

 

◎8月

0809:テニミュ全国立海昼@大阪

0812:テニミュ全国立海夜@大阪

0830:テニミュ全国立海夜@福岡

0831:テニミュ全国立海夜@福岡

 

・ずっと会いたかった女の子とテニミュを口実にしてはじめて会ったり、はじめての飛行機遠征をしたりしました。

福岡はおしょうゆがおいしいし魚が新鮮で最高だった、また行きたいです。

 

 

◎9月

0905:テニミュ全国立海夜@名古屋

0906:テニミュ全国立海夜@名古屋

0907:テニミュ全国立海夜@名古屋

0913:レディベス@名古屋

0914:AKB49ライビュ

0917:テニミュ全国立海夜@東京

0919:syrup16g@名古屋

0924:プラ@名古屋

0926:テニミュ全国立海夜@東京

0927:テニミュ全国立海夜@東京

0928:テニミュ全国立海大千秋楽ライビュ

 

・マジマジすっげー忙しい9月…。テニミュの間をぬってほかの現場に行く9月…。2回東京に行きました。AKB49のチケットが取れてたら3回東京行くはめになってた。取れなかったのでライビュで観ました。

そんなAKB49、いろいろ思うところあるし100%満足ではないけど彼女が夢の一つにしていたミュージカルの舞台にたてているあかりんが観られるだけでお金払えると思うあかりん推しだし、わたしたちみたいなひとがああして48Gの曲と一緒に舞台されたら感動しないわけがないし、さえちゃんの演技がすごかった…。これをきっかけに外仕事の可能性増やせていたらうれしいです。

・レディベスはあたりまえですがキャストのみなさんの歌のうまさとスケールのおおきさとお金のかかりっぷりにすごく圧倒されました。花總まりさんにほんものの貴族とはこういうものなのか、と気づかされ、また、古川さんがものすごくかっこよくて、かっこよくて、かっこよくて、オペラグラスが固定されました(2014年2回目)。

・また、シロップが活動再開後初のツアーということで、名古屋に行きました。2013年の5月8日の生誕ライブとはぜんぜんちがうウェイ感のある客層でびっくりしましたが、ライブがすすむごとに静かになっていくフロアがすごかったです。

・そして1年ぶりのプラ! すごく帰ってきた感のある、べつの世界に吸い込まれて帰ってこられなくなりそうなライブでした。

テニミュ2ndシーズン最後の本公演、ぜんぜん実感わかなかったしなんなら今も実感わいていないです。まったく実感わかないけど~♪ 泣かないつもりでハンカチ準備おこたったまま観たらS3で泣いたり伊武の「行こうぜ、全国」で泣いたりしてしまって顔がぐにゃってなりました。その後の飲み会もやっぱり静かでした。

 

 

◎10月

1013:SKE個別握手会@名古屋

1018:テニミュ映画祭@名古屋

1031:Dステ15th@名古屋

 

・半年ぶりの握手会でもあかりんに覚えてもらえていてちょっと泣いた。でもこの日台風かなにかで途中から中止になってしまって、それで使えないままになっている券が何枚かあります…握手させてくれ…。

テニミュ映画祭には去年から足を運んでいますが、舞台挨拶付きの回に行くのははじめてでした! おごえさんが近くで立ち止まって、あまりの近さに下を向いたのがわたしだ…。顔が小さい…ほそい…。

何度もDVDで観た公演でも、こうして映画館で観ると新鮮だなぁと思って四天は舞台挨拶なしの回をもう1回増やしました。立海も何回か観たかったけれどスケジュールの都合で1回しか行けなかった…。

・そしてTRUMPからもうれつに好きになってしまった陳内さん観たーい、とカジュアルにチケットを取ったDステ、事前に立川迅助シリーズのDVDを貸してもらっていたのもありすごくするする理解できておもしろかったです。すっとはいれてすとんと落ちてあーおもしろかった、って帰れる舞台。

あとTRUMPの印象があったので(と前置きするのは失礼かもしれないですが)、D2ふくめDのひとの演技のうまさにびっくりしました。陳内さんかっこいい。

 

 

◎11月

1101:OOPARTS

1115:ドリライ2014@神戸(昼夜)

1116:ドリライ2014@神戸(昼夜)

1118:SHIP IN THE BOTTLE@名古屋

1122:ドリライ2014@埼玉(夜)

1123:ドリライ2014@埼玉(昼夜)

1124:ドリライ2014@埼玉(昼夜)

 

・OOPARTS(岐阜のライブイベント)はすごく久しぶりの長丁場ライブ現場でした。久しぶりにバンアパ観たりカランコロンの女性に撃ち抜かれたりしました。去年行けなかったけど愛を感じるいいイベントです。来年も行きたいです。

・SHIP IN THE BOTTLEはお話しするのがむずかしい内容だった…。ピップくんといい三津谷さんはこういう役がおおいのかなぁ。気になることがいくつかあるので誰かとお話ししたいです。まだ話せてない。

・そして怒濤のドリライ~! 今回すごく席がよくて(ありがとうございます)、跡部様とハイタッチしたりがっくんと手を振りあったり忍足に「おおきに」って言ってもらえて前後の記憶が消えたりしました。運動会が最高のシャブだと思っていたのだけど、ドリライはそれ以上だった…。キャラとかじゃなくてみんなあそこにいたしマジマジすっげーハッピーであたまがおかしくなりました。サイリウム振りすぎて筋肉痛になったのたのしかったです。次はもっと大閃光折りたい。

ドリライは笑顔で終われてとってもいい最終回でした。でもあんまり実感はわいていません。とりあえず今は産まれてくる子どもを待つような気持ちで次の忍足を待っています。

 

 

◎12月

1204:ピープル@名古屋

1214:SKE全握@名古屋

1225:TSCPP 第1部

1228:プラ

 

テニミュがお休みだと生活が落ち着く! とか言いつつ2回東京に行っています。

・ピープルツアー、今回もすごくいいので名古屋と東京しか行けないの残念です。ピープルのツアーがはじまると毎回「今回はすごくいいツアーだからみんな来てね!」と言っていますが、毎回ほんとうに新鮮な気持ちでそう思えているので、ピープルはいいバンドだなと感じますし、だいすきです。

・TSCPP、めちゃめちゃ緊張しました。1回目しか観られなかったのはちょっと残念だったけど、テニミュ最高だったのでこれからもテニミュ最高セイヤーします。もうみんながいて歌って踊るだけで涙腺がゆるむ身体です。不二先輩と目が合う世界にいます。このあと来年春から住む家も決まって最高のクリスマスでした。

・今年の現場おさめは毎年恒例プラの年末公演でした。去年行けなかったので今年は全部リセットー! して終わることができてよかったなと思います。いろいろ聴いたことのない曲も聴けて、7年目の新規は新鮮な気持ちになったり懐かしい気持ちになったりできるいいライブでした。プラネタリウムがなんだかしみる夜でした。

 

 

と、そんなかんじの2014年でしたが、いかがでしたでしょうか!

軽くまとめるつもりがついつい文章を増やしてしまった、悪い癖です。

そしてこのへん記事にしたいなーみたいに思っていたこともさくっと盛り込んだりしたので、言葉足らずな部分もあると思います…。

 

わたしとしては、昨年夏に突然やってきたテニミュ熱がいっそう熱くなり、現場の数も去年より増えて楽しかったな、という印象です。

三津谷さんや陳内さん、古川さんを追いかけてテニミュとはまた違った系統の舞台に足を運べましたし、テニミュではいっそうシャブ感を味わえてあたまがおかしくなりました。SKE劇場にはいれた回数は減りましたが、これはある程度しょうがない…。

 

そして、12月のところでもすこし触れましたが、来年3月に引っ越して東京に行くことが決まりました。ワーパチパチ

と、言うわけで! 2015年は去年よりももっとたくさん、いろいろな現場へカジュアルに足をのばしてみたいなと考えております。

2ndキャストの卒業とともにテニミュ以外で追いかけたい現場がぐっと増えて、そこらへんを押さえているだけでだいぶ現場の数が増えてしまいそうですが、経験値をためて新しいことを知り、自分のすきなものはなんなのか、今よりわかる1年にしたいです。

今年は現場を増やそう! と思える年って久しぶりなので、テニミュが自分にいい影響をあたえてくれているんだなとあらためて思います。テニミュ最高セイヤー!

 

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

自己満まとめができてとっても楽しかったです。2015年もよい年になりますように!

腐女子でドルオタでばんぎゃるクラスタのはずだったわたしが突然テニミュにはまった理由

去年の9月にわたしの心をかっさらっていった、「ミュージカル テニスの王子様」(以下テニミュ)について、書いて放置してあった文章を、当時の記憶を呼び起こしながら完成させてみました。

 
テニミュとは、週刊少年ジャンプで連載されていたまんが、「テニスの王子様」(以下テニプリ)をミュージカルにしたもので、今からおよそ10年前、2003年にはじまりました。わたしは当時、1X歳で、テニプリの原作やアニメはチェックしていたものの、ミュージカルを観る、という発想はありませんでした。
けれど先日、一度くらい観てみよう、そんな軽い気持ちで観に行ったわたしは、その翌々日の公演にもう一度足を運び、大千秋楽のライブビューイングのチケットを確保するほどに心を奪われてしまったのです。
この記事は、その理由について考えながら書き散らかした文章です。
 
※注意※
・当時の記憶をなるべく当時のまま抽出するため、大千秋楽のライブビューイングに行き、映画祭に期間中5回足を運び、過去のDVDを観て、四天宝寺戦を名古屋で2回、東京凱旋公演を2回と大千秋楽ライブビューイングを観に行った現在のわたしとは知識量にギャップのある文章になっています。
・つまり、跡部様の慈悲深さに気付き平伏したり、三津谷さんの不二を観てなんだこの人ちょうちょか!? と驚いたり、四天宝寺戦を観てテニミュ尊い…! と涙したりするのはまた別のお話です。
テニミュに陥落したわたし自身のバックグラウンドにも触れる内容になっているので、実際の公演に触れはじめるのはエントリーの中盤以降になります。てきとうに読み飛ばしながら読んでください。
 
 
1. 足を踏み入れる準備はできていた
 
TIGER & BUNNY
タイトルにもある通り、わたしは腐女子です。けれどわたしの腐女子人生において、2年前まで最初で最後の二次元ジャンルだったのが、テニプリでした。10年以上前にテニプリを知ったわたしは、しばらくしてテニプリを読まなくなると、次第に既存のキャラクター同士をかけあわせることをやめました。それからは、ヤマシタトモコ作品などの、いわゆる商業BLを読むことが、わたしの腐女子としての主な活動でした。
けれど、そんなわたしを二次元に引き戻したのが2年前の春から放映された、TIGER & BUNNYというアニメです。わたしはしばしばこのときの衝撃を、「虎徹さんが空から降ってきた」と表現します。このアニメは、ながらく二次元の現場を離れていたわたしに、おっかなびっくりpixivに触れされたり、うすいほんを何kぶんも1度に買わせたりするほどの力を持っていました。
(わたしがテニプリを読んでいたとき、pixivは存在していませんでした。あれはほんとうに時間を食べる、おそろしいサイトです)
こうしてわたしは一度離れたと思っていた二次創作の世界に、以前そうだったときよりもどっぷり浸かる生活を再開することとなったのです。
 
・女性アイドルとの出会い
今や国民的アイドルとも言われるAKB48ですが、わたしがその存在を意識しはじめたのは、2009年ごろです。当時のぼり調子だったAKB48はこの年、紅白にも出ています。たくさんの女の子が踊っているさまを見るのが好きだったわたしは、アイドルが好き、というには至りませんでしたが、彼女らがテレビに出ているときは、それなりに意識を向けていました。
そして、本格的に48Gを意識するようになったのがその次の年にリリースされたBeginner、さらに現在推しているSKE48を推すきっかけが、その1年とすこし後に発売された片想いFinallyです。
(すべての百合好きに片想いFinallyのMVを一度観ていただきたい、わたしはそう考えています)*1
そして、ゆっくりと深度を深めながら女性アイドルを知っていくうちに、劇場や、握手会にも足を運ぶ機会を得ることとなりました。16人の女の子が、汗をかき、髪を乱しながら一生懸命踊っているさまは、とても涙腺がゆるむものです。ほんとうに素晴らしいです。
 
しばらく二次創作的な意味での腐女子活動から離れていた期間、わたしは主にバンドを追いかけていました。ムック、Plastic Treecali≠gariなどのV系を通って、今はPeople In The Boxcinema staffなどの邦ロックのライブに行くことが多いです。高速バスや新幹線を使って遠征をすることも少なくなく、1本のツアーのうち、5回、6回のライブを観に行ったこともあります。
追いかけていた、という表現を用いましたが、自分の認識としてはそう多くライブに行っているつもりはありません。一般的にはたくさんのライブに行っているけれど、わたしと同じように新幹線や高速バス、飛行機を駆使してライブに行く人たちから見たら少ないかな、というくらいでしょう。
一人で高速バスや新幹線でライブに行くようになって、6年くらいになるでしょうか。この6年で身についたのは、バスやホテルの手配のスキルよりも、いざという時のフットワークの軽さであるように思います。
 
 
2. 見えざる力の存在
 
わたしがテニミュを観に行くことに決め、チケットを取ったのは、その前日の22時過ぎのことでした。そしてテニミュを観に行くかどうか考えはじめたのはその2時間ほど前、20時過ぎのことでした。
わたしは先日友人に会って、今回このようにしてテニミュを観たこと、そしてそれがとてもよかったことを話したのですが、なぜ自分が突然前日の、手数料込みで6k弱するチケットを取ることにしたのか、その心理をうまく説明することはできませんでした。
もちろんきっかけはあります。わたしと同じように、しばらくテニプリを離れていたTwitterのフォロワーさんが、突然翌日のチケットを確保し、彼女にとって初めてのテニミュだったその公演を大絶賛していたことです。
けれどいくらわたしがバンギャル活動でフットワークの軽さを身につけていたとしても、それだけで突然翌日のチケットを取るに至るでしょうか。わたしは今回のことに、偶然や、タイミングの魔法が絡んでいるように思うのです。
 
・再燃するテニプリ熱とその行方
テニプリを読まなくなるとともに、わたしが二次創作的な腐女子活動から離れたのは前述の通りですが、当時のお気に入りサイトには定期的に足を運んでいました。
数年前に更新が止まってしまっていたそのサイトは、ほかの放置サイトがそうであるように、しばらくの間そのまま残っていました。けれど、1、2年ほど前のことでしょうか。そのサイトがあったレンタルサーバの消滅と共に、そのサイトもなくなってしまったのです。
それからしばらくは、わたしもそのサイトの消失を悲しむのみでした。けれど、2013年の初夏になって、ふと思いついたのです。新たに通うサイトを見つければいいのだ、と。
わたしの推すキャラクターは氷帝の天才、忍足侑士です。彼はいろいろな意味で人気があるキャラクターですが、わたしの求めるものは一般的な市場よりは少なく、やや探しにくいものでした。タイバニに触れるなかで身につけた知識を駆使して、インターネットの海を泳ぐ日々を過ごしました。
そうしたなかで気づいたことがいくつかあります。
・今テニプリを推す人は、たいていテニミュもかじっていること
・わたしより年下の二次創作サイトの管理人さんも存在しており、つまりテニプリは今なお新規を獲得し続けているジャンルであること
・pixivより個人サイト、という風潮が僅かに残っていること
今にして思えば、この時点でテニミュへの伏線は張られていたのです。
新しいサイトや作品を探すことは、テニプリや、忍足についての新しい発見を得たり、原作についてあらためて考えることでもありました。そしてそれは、テニプリ熱や、忍足熱の再燃でもありました。
わたしはそうして、処分してしまった20.5巻や、青学氷帝戦のコミックスを読み返したい、もう一度手に入れたい、と思うようになりました。
 
・全国大会 青学 vs. 氷帝
わたしが突然テニミュのチケットを取った最も大きな理由は、今回の公演が青学 vs. 氷帝だった、ということです。氷帝には、わたしの推しキャラである忍足がいます。
これが例えば不動峰立海など、氷帝戦ではなかったら、わたしはフォロワーさんの大絶賛を読んでも、いつか行ってもいいかな、程度で流していたと思います。
わたしはテニミュへのレールを知らず知らずのうちに走っていた気がしてなりません。
 
・偏見と忘却
テニミュがはじまってから今に至るまでの10年間、ジャンプ本誌から受け取る以外にテニミュの情報がなかったわけではありません。けれど、その情報はあまり良質なものではありませんでした。
簡単に検索していただければわかると思います。テニミュの空耳です。
近くにこれをおもしろがる友人がいたために、数年前までわたしのテニミュイメージは、ネタ的なものでした。
けれどそのイメージも、記憶の風化と共にゆっくりと薄れていきました。そしてその後、テニミュが好きな知人もできました。彼女は若手俳優からテニミュに行くようになった人で、彼女の好きな俳優さんやテニミュについての話は、ふだんの雑談のなかでしばしば聞いていました。
 
こうして、テニプリ熱を再燃させ、テニミュへの偏見を忘れ去っていたわたしは、フォロワーさんの絶賛を受け、氷帝戦のチケットを取ることになります。
たまたまテニミュ好きの知人を得ていたこと。たまたまテニプリ熱を再燃させていたこと。たまたまフォロワーさんがテニミュを観て、それが彼女にとってもとてもよかったこと。そのときやっていた公演が、たまたま氷帝戦だったこと。どれかひとつでも欠けていたら、おそらくわたしはチケットを取らなかったでしょう。これがすべて偶然だとしたら、おそろしいことです。
 
 
3. なにがわたしをそうさせたか
 
こうしてテニミュのチケットを突然入手したわたしは、その公演にとても感動し、興奮し、翌日にはもう1公演ぶんのチケットを手配し、さらに大千秋楽のライブビューイングのチケットまで購入しました。テニミュのなにが、わたしをここまで必死にさせたのでしょうか。
 
・血湧き肉躍るアイドルのダン
全国大会青学 vs. 氷帝は、比較的間髪入れずに歌とダンスがはじまる公演です。
生歌と共にざっしゅざっしゅ踊る青学レギュラー陣を観たわたしが思い出していたのは、SKE48の小さな劇場で行われる公演の、涙せずにはいられない光景でした。
今まで女性アイドル以外は眼中になかったわたしが、男性の群舞をきちんと観るのはあのときがはじめてでした。男性のほうが振り付けや動きがダイナミックであるとか、多少の違いはありましたが、こうして10人前後の人間が歌と共に踊っている、そこから感じる興奮は同質のものである、と言ってしまっていいと思います。
また、テニミュダンスはただ単純に同じ動きの振りを踊っているわけではありません。
例えば氷帝学園の日吉若は古武術の道場を経営する家の生まれで、テニススタイルも演武の動きを用いたものです。そこから、日吉は群舞においてもラケットを刀に見たてて抜くような動きをする振りがあります。
わたしはアイドルを見ていても、一目でその子とわかるような踊りを好きになる傾向があります。一人一人がキャラとしての動きを少しずつ付与しながら踊る群舞は、そんなわたしにとって魅力的でした。
さらに、わたしはテニミュ全体の構成からもアイドルの公演との共通点を感じていました。
SKE48などの48Gはいくつかの決まったセットリストを持っており、そのセットリストを用いて16人を1単位として1つの公演を行います。公演はすべて、
・16人全員で踊る全体曲数曲
→1人〜5人程度で踊るユニット曲
→16人全員で踊る全体曲数曲
という流れのセットリストになっています。
そして今回観に行った全国大会青学vs.氷帝も会話やラリーなどを挟みつつ、
・青学レギュラー全員で踊る群舞および氷帝レギュラー全員で踊る群舞
→試合を演じながら1人〜複数人で踊るストーリー部分
→再び全員で踊る群舞
という流れのセットリストでした。
またこの公演のセットリストには、ストーリー部分の後に各校の群舞や物語のハイライトをもう一度なぞるようなメドレーが最後にはいっています。このメドレーも、わたしに序盤の感動を再び思い起こさせる、という点で意味のあるものだった、と考えています。
 
・二次元が三次元に
さて、冒頭の青学の群舞でおおきな衝撃をうけたわたしですが、青学が1曲踊ってステージを後にすると、続いて出てくるのは氷帝レギュラー陣です。青学は登場と同時に群舞がはじまりますが、氷帝は群舞にはいる前に少しレギュラー同士の会話をはさみます。
ここでもわたしはテニミュの凄さを思い知ることになります。あの頃紙の上の存在だった、忍足が、岳人が、ジローが、目の前のステージで会話をしているのです。あの胸の高鳴りを表現する言葉をわたしは知りません。けれどまんがのキャラクターだった彼らは、生身の人間としてわたしたちの前にたしかに存在していました。
ストーリーが進むごとに、その実感は強くなっていきました。7年前にジャンプ本誌で読んだ物語の記憶が、せりふや試合展開から浮かび上がってきます。まんがとミュージカルでは、表現方法が違います。けれど、その再現度の高さゆえに、原作とテニミュは同一のものにさえ思えてしまうのです。
ひとつ前に書いたキャラクター独自の動きにも関連してきますが、わたしがとても感動したのは向日岳人の身体能力の高さです。
アクロバティックプレイを得意とする彼は、原作においてとてもたくさん跳びます。ただ跳ぶだけでなく、そんな体勢で球を打てるのか? と疑いたくなるような動きで敵を翻弄するのですが、ミュージカルにおいてもそれは同じでした。
群舞の合間に高く跳んだりラケットを投げ上げたりまわしたりするだけでなく、試合中にも飛んだり跳ねたり回ったり…。ダンスに関する知識がないため、詳しく説明できないのが悔しいのですが、彼は向日岳人そのものでした。
そして、今回のクライマックスとも言える最後の試合は、氷帝の部長跡部景吾と、主人公である青学のルーキー越前リョーマによるシングルスです。7年前に読んだ原作の大部分を忘れてしまっていたわたしにも、どちらが勝つかはわかっている試合です。
一度は跡部に追い詰められたかに見えたリョーマが新しい技をうみだし、再び跡部に迫ります。長い試合はタイブレークに突入、手に汗握る熱戦が繰り広げられます。
これまでの4試合を経て、観客のボルテージも上がっています。跡部リョーマ戦の終盤、周囲からはすすり泣きが聞こえていました。そしてわたしも泣きこそしませんでしたが、この試合が泣きたくなるくらい熱く、苦しい戦いであることを理解していました。*2
あの時あの会場ではたしかにテニスの試合が行われており、そこにはそれだけ感情を揺さぶる熱が渦巻いていました。
 
・そして準接触
この公演の最後、アンコールで歌われる曲は「WE ARE ALWAYS TOGETHER」という、コールアンドレスポンスを含む楽しげな曲です。
熱い戦いを終えたみんなは、本来ポーカーフェイスのキャラクターもにこにこしながらこの曲を歌い、踊ってくれます。
この曲では終盤に、キャストの一部が客席に降りて手を振ったりコールアンドレスポンスを促したりしてくれる演出があります。わたしがはじめてテニミュに足を運んだ日、わたしの近くを通ったのは、なんの偶然なのか、わたしの推しキャラである忍足侑士でした。
あのときの衝撃をなんと言い表していいものか、わたしにはわかりません。ただ、わたしからちょうど3席ぶんほど離れたところで立ち止まった忍足は、目こそあいませんでしたが、こちらに向けて手を振ってくれたのです…。わたしはあのときのはにかむような笑顔を、今でも思い出すことができます。
あれは接触ではありませんでした。けれど、接触並みの体験でした。準接触、と呼べるものでした。*3
考えてみれば、おそらくすべての歯車が狂いはじめたのはこのときなのです。Twitterのログを見返しても、幕間のpostはそれなりに文章のかたちを取っていますが、終演直後のわたしは文章をpostすることができていません。*4
アイドル的な存在すべてに言えることではと思っているのですが、彼らの一定距離以内に入ってしまったとき、わたしたちにもう勝ち目はないのです。そこからはもう沼です。逃れられない沼です。
 
こうして、アイドルを観たと同様の血湧き肉躍るあの情熱を感じ、好きだったキャラクターたちが手に汗握る熱い試合を繰り広げるのを目撃し、準接触とも言える経験を自分の推しキャラクターでしてしまったわたしは、日本語をpostすることもままならないほどの状態になってしまいました。
そしてもう一度公演を観るため、着々と根回しや準備をはじめ、チケットぴあにアクセスし、駅を駆け抜け、翌々日の12時半過ぎには大千秋楽ライブビューイングのチケットをおさえながらふたたび金山駅に降り立ったのです…。*5
 
 
さてここまで、あの時の自分の状況の整理のため、という名目でパッションのおもむくままに書き殴ってきましたが、実際のところ、現在ここまでずぶずぶになっている明確な理由を、わたしは見つけることができていません。
フォロワーさんともいくどとなく話していることではありますが、すべてはタイミングで、なにか強烈な引力に導かれてしまったんだな、と漠然と思っています。
そして、もっといろんな人に、この引力に巻き込まれてほしいな、とも思っています。こんなに楽しいのに、こんなに尊いのに、観ないでいるのはもったいないです。
みんなで幸せになりましょう!
 
7000字をこえる長文となってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。
テニミュを初めて観にいった2013年の9月6日の夜、わたしが最後にしたpostを引用してこの記事をしめさせていただきます。
 
 

*1:ちなみにそのMVがこちら


2012/1/25 on sale 8th.Single 片想いFinally MV(special ...

*2:このときのことについて、わたしはTwitterで「両隣の人が2人ともS1でめっちゃ泣いてて、わかるよ、わかるよおおお…! と思っていた。」とpostしています。

*3:ここでいう接触とは、握手会などの触れあい系イベントをさします。

*4:そんなわたしの当日のTwilogがこちら:

http://twilog.org/honeyx_xtrap/date-130906

*5:主に名古屋を拠点として活動中のわたしが観に行ったのは金山駅にある日本特殊陶業市民会館で行われていた公演でした。